ヤマハ『MT-09』のフルモデルチェンジとほぼ時を同じくして、兄弟モデルのヤマハ『MT-07』がマイナーチェンジ。第3世代MTシリーズとして共通のモチーフを取り入れスタイリングを一新した。パワートレインにも改良が加えられており、一見するとフルモデルチェンジ並みの進化となっている。
ヘッドランプをロービームとハイビームを一体型としたバイファンクションLEDヘッドランプとし、特徴ある顔立ちに。ヘッドランプ周辺の各パーツ類をエンジン中心方向に大胆に寄せ、MTらしい引き締まった塊感を再現。加えて、LEDポジションランプにイニシャル「Y」モチーフを取り込み一目で「MT-07」と分かるデザインとなっている。
サイドビューはエアフローの動きを取り込んだスタイリングとし、MTシリーズのトルク&パワー感を視覚的にアピール。トップビューでは、張り出したイメージのタンクカバーとライダーの自由な動きをサポートするスリムなシートエリアの対比で大きな抑揚を作り、前に突き進むパワーを表現した。
燃料タンクカバー周りのデザインを一新。構成パーツを従来の9個から8個へ減らし、フレームカバーをアルミダイキャストから樹脂製に変更。ニーグリップ部の形状と立体感は、スポーツ走行時のホールド感に貢献する。また、新たにアルミ製テーパーハンドルを採用。左右幅を32mm広く、ハンドル高を12mm高く設定し、幅広い体格のライダーにフィットし、ゆったりとした乗車姿勢を確保している。
従来の直列2気筒エンジンをベースに、エアダクト、排気系仕様変更、ECU仕様変更、FIセッティング最適化などを織り込み、低速域でのリニアなレスポンス特性を向上。耐摩耗性に優れたバルブシート採用(排気側)、ミッションのドッグ角変更で再加速時のダイレクト感向上(2速・3速)など、従来モデル比でトルク曲線が滑らかになり、優れた加速特性を実現している。
低速での気持ちよさは音作りにも及ぶ。最新の音響解析技術により排気系を最適化することで、特に低速低開度域でパルス感のあるサウンドを楽しむことができる。
価格は81万4000円。
【ヤマハ MT-07 新型】フルモデルチェンジ並みの大進化[詳細画像]
2021年08月26日(木) 21時00分
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