三菱エクリプスクロス改良新型《写真撮影 雪岡直樹》

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

「270人」という過半数に近づくのはどっちの候補なのか? 米大統領選の開票作業が全米各州で始まり、朝からテレビやネットなどでの開票速報に釘付けの人も少なくないようだ。だが、一夜明けても共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領の争いは最終盤まで予断を許さない大接戦を繰り広げている。

きょうの各紙も1面トップで「米大統領選接戦続く」として、勝敗の鍵はペンシルベニア州などの激戦州が握るが、郵便投票が激増したことなどにより集計にはかなりの時間がかかっているという。

そ;れはともかく、国内では自動車メーカーの2020年9月中間決算の発表も始まり、11月4日には、SUBARU(スバル)と三菱自動車が電話会議による記者会見が行われた。

新型コロナウイルスの感染拡大による業績への影響が大きな焦点となっている中、両社の決算内容を比べると、明暗がくっきりと分かれた。スバルは、2021年3月期通期の連結業績予想について、従来予想の600億円から200億円上振れすると上方修正。純利益は前期比47.6%減の800億円となる見通しを示した。

会見で中村知美社長は「想定よりも早く回復している」と述べたものの、下期については、ドル箱の米国市場が大統領選の行方や感染拡大など不透明な要因も多く「楽観視していない」と気を引き締めた。

一方、三菱自動車が発表した2020年9月中間決算の連結純損益は、2098億円の大赤字(前年同期は25億円の黒字)。本業のもうけを示す営業損益も826億円の赤字となり、中間期として比較できる03年以降で最悪の水準だった。

主力市場のASEAN地域が不振で、大きな打撃となった。通期の業績見通しについてもコスト削減を加速させるため3600億円の最終赤字予想は据え置いた。ただ、加藤隆雄CEOは中期経営計画の目標どおり「来年度以降の黒字は十分可能」と強調。『エクリプスクロス』のプラグインハイブリッド車など相次ぐ新型車の投入で反転攻勢を狙うという。両社の決算発表をみると、とても同じ業界のライバル同士とは思えないほどの違いを感じてしまう。

2020年11月5日付

●米大統領選 大接戦、激戦3州が焦点、トランプ氏・バイデン氏勝利へ自信(読売・1面)

●調布陥落北側に空洞、NEXCO東日本調査で判明(読売・23面)

●マスクせず乗車お断り、国交省認可、都内タクシー10事業者(読売・28面)

●米大統領選経済どうなる、日本財界政治空白を懸念(朝日・9面)

●小田急線終電繰り上げ、来年3月から約10〜20分(朝日・25面)

●三菱自2098億円赤字、9月中間、東南アジア販売減響く(毎日・7面)

●ぼく、ドラえもん電車、西武が運行開始(毎日・21面)

●中央道上の橋鉄筋不足、中日本高速、賠償請求へ(産経・27面)

●欧米車5社業績急回復、7〜9月最終黒字、再感染、通期には影(日経・17面)

●トヨタ、中国販売3割増、10月、ホンダも22%増(日経・17面)

●スバル航空事業、一部配置転換(日経・17面)

●スバル営業上振れ、今期、北米SUV販売「復活」(日経・19面)

●好業績銘柄に買集い中、政治影響の薄さで選別(日経・21面)

スバル・レヴォーグ新型《写真提供 スバル》 西武鉄道ドラえもん電車 DORAEMON GO《写真撮影 高木啓》