BMWは9月17日、中国で9月26日に開幕する北京モーターショー2020において、改良新型『5シリーズセダン』のロングホイールベースのプラグインハイブリッド車(PHV)を初公開すると発表した。
◆新デザインのフロントマスク
BMW 5シリーズセダンは2019年、中国で約17万4000台を販売し、中国で最も成功したビジネスセダンとなった。改良新型は、より特長的なBMWのキドニーグリル、新設計のヘッドライトとテールライトなどにより、ダイナミックさやエレガントさを一層、強めている。
具体的には、キドニーグリルは幅と高さを増し、フロントバンパーに向かってさらに下がり、一体型のサラウンドで周囲を取り囲んだ。細身の輪郭のヘッドライトを採用する。2つのU字型、またはオプションのL字型に配置された2つのデイタイムランニングライトが、新しいライトグラフィックを生み出している。
リアは、テールライトにブラックの縁取りと新しいL字型のグラフィックを採用した。テールライトとブレーキライトは、3次元的デザインのアウターレンズに一体化されており、光源部分を共有している。全モデルが、装備ラインやエンジンバリエーションに関係なく、台形のテールパイプフィニッシャーを装備した。
◆PHVパワートレインはシステム出力292hp
改良新型5シリーズセダンのロングホイールベースのPHVが、「535Le」グレードだ。PHVパワートレインは、エンジンがダウンサイズの直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力184hp/5000〜6500rpm、最大トルク30.6kgm/1350〜4000rpmを発生する。
モーターは最大出力109hp、最大トルク27kgmで、8速AT「ステップトロニック」と一体設計された。「XtraBoost(エクストラブースト)」機能により、一時的に2つのパワーユニットの出力を向上できる。この時、エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、最大出力292hp、最大トルク42.8kgmを引き出す。
二次電池はリチウムイオンバッテリーで、EVモードではゼロエミッション走行が可能だ。この効果もあって、複合モードで、燃費は66.6km/リットル、CO2排出量は36g/kmの環境性能を実現している。
◆ホイールベースを130mm延ばし3105mmに
コネクティビティと操作性の面でも、充分な装備を持つ。多くの操作オプションとネットワークオプションを提供する「BMWオペレーティングシステム7.0」に加えて、新しいグラフィックディスプレイ、さらに強化された音声制御と追加機能を備えた「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」が採用されている。
改良新型5シリーズセダンのロングホイールベースでは、ホイールベースを130mm延ばし、3105mmとした。その結果、インテリアは通常のホイールベースモデルよりもさらに広くなり、とくに後席の乗員の足元のゆとりが増している。
快適性をさらに高めるために、「スカイラウンジパノラマガラスサンルーフ」、画面の角度調整が可能なタッチスクリーンを備えた後席向けエンターテイメントシステムProfessional、11種類のライトが選択できるアンビエント照明などのオプションが用意された。人間工学に基づいた専用ヘッドレストを備えたリアシートも選択できる。「Mスポーツパッケージ」も設定されている。
BMW 5シリーズ 改良新型にロング、PHVの燃費は66.6km/リットル…北京モーターショー2020で発表へ
2020年09月25日(金) 15時30分
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