BASFのエンジニアリングプラスチック「ウルトラミッド バランス」を使用し、スポーツ・自動車部品メーカーのモルテンが製造したリアバンパーステーが、マツダの新型車『マツダ3』および『CX-30』に採用されている。
リアバンパーステーは、冬季に路上で使用される融雪剤や凍結防止剤に含まれる塩化カルシウムや、サイレンサーによる高熱にさらされ、ポリプロピレンや一般的なポリアミドなどで作られた部品は時間の経過とともに劣化や変形を起こすという課題があった。
ウルトラミッド バランスはガラス繊維を30%含有することでより長期にわたる耐熱性を持つほか、安定剤およびポリマー技術により耐薬品性を発揮。他のポリアミドに比べて吸湿性が低く、湿度の高い環境下でもリアバンパーの寸法安定性を維持する。これにより融雪剤や凍結防止剤からの塩害に耐える、高性能素材のリアバンパーステーを実現している。
また、ウルトラミッド バランスの原料となるバイオ系セバシン酸は、ひまし油から作られており、サステナブルな素材を求める顧客からの高まる需要にも対応。再生可能素材をベースにしているだけでなく、標準的なポリアミドPA6やPA66と比較して優れた特性を備えており、市場で高く評価されている。
マツダ3/CX-30、BASFの高性能素材をリアバンパーステーに採用
2020年04月08日(水) 18時00分
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