マツダ・ルーチェ 販売当時のカタログ《カタログ写真撮影 島﨑七生人》

マツダ(東洋工業=当時)が『ルーチェ(1000/1500)』の名のもとで最初のショーカーを登場させたのは1963年の「第10回 東京モーターショー」だった。

けれど翌々年の1965年の同ショー(第12回)で、同じ車名のまったく異なるスタイルを纏った4ドアセダンが登場。このクルマこそ、翌年の1966年8月になり発売された『ルーチェ』。

この春の「オートモビルカウンシル2025」会場でマツダが出展した「マツダS8P」のモックアップは、市販化された初代ルーチェのいわば原形。とはいえロータリーエンジンの搭載を前提としており、量産車とデザインを見較べると、ノーズが一段と低いことなどが見てとれた。ちなみにこのクルマのデザインを手がけたのが、当時ベルトーネに在籍していたG・ジウジアーロである。

写真は当時の東京モーターショーのマツダのパンフレット、それと1968年の“ルーチェ1500SS”の専用カタログより。ルーチェ1500SSは“スポーティーサルーン”の名が与えられたモデルで、ストロンバーグタイプツインキャブ、9.0の高圧縮比などで86ps/12.0kgmを発揮させた1490cc・OHCエンジンを搭載。4速フロアシフトや前席セパレートシートなどが備わる黒内装など、シリーズきっての高性能モデルだった。

そのほかボンネットにエアスクープを備えたのが1968年に追加された1800シリーズ、そのほかにバンも設定。さらに同じルーチェ名義ながら、13A型ロータリーエンジンを搭載しFF方式を採用したのが『ルーチェロータリークーペ』だった。

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