フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型の「Car2X」通信《photo by VW》

フォルクスワーゲンは3月18日、欧州向けの新型『ゴルフ』(Volkswagen Golf)に標準装備される「Car2X」システムが、ユーロNCAPのアドバンスド賞を受賞した、と発表した。

ユーロNCAPのアドバンスド賞は、自動車メーカーの安全技術を表彰する制度。ここ数年、自動車メーカーが積極的に開発・導入している先進安全技術を評価し、自動車の安全性能やメリットをユーザーにより分かりやすく伝えることを目的としている。

Car2Xシステムは、交通インフラからの信号や、最大800m離れた他車や緊急車両からの情報を受け取り、ディスプレイを介してドライバーに通知することが可能になる。これらの警告を、Car2X機能を搭載した他車とも共有する。

また、ITS-G5テクノロジーを使用すると、故障などの安全上のリスクがある場合に、他車に信号を送信できる。他の自動車メーカーもITS-G5テクノロジーを車両に搭載することを検討しており、近い将来には、乗用車がオートバイやトラックと通信し、危険に関する警告を受け取ることも可能になる。

ユーロNCAPは、フォルクスワーゲンがゴルフのような量販主力車種に、この技術を標準装備したことは大きい、としている。

フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型の「Car2X」通信《photo by VW》 フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型の「Car2X」通信《photo by VW》