BMW 3シリーズ 新型のPHV《photo by BMW》

BMWは、3月にスイスで開催されるジュネーブモーターショー2020において、新型『3シリーズ』(BMW 3 Series)のプラグインハイブリッド車(PHV)の追加モデルを初公開すると発表した。

これまで、新型3シリーズのPHVは、「330eセダン」のみだったが、今回、ワゴンの「330eツーリング」を追加する。さらに、4WDモデルの「330e xDriveセダン」と、「330e xDriveツーリング」も設定し、新型3シリーズのPHVのラインナップは、4車種に拡大する。

◆2.0リットル直4エンジン+モーターで292hp

最新世代の「BMW eドライブ」技術を搭載する。2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力184hpを発生。モーターは最大出力113hp。PHVシステム全体で、252hpのパワーと42.8kgmのトルクを獲得する。

スポーツモードの際、システム全体のパワーを一時的に40hp引き上げ、292hpとする「エキストラブーストモード」も採用する。この効果で、330e xDriveセダンの場合、0〜100km/h加速5.8秒、最高速224km/hの性能を発揮する。トランスミッションは8速ステップトロニックを組み合わせた。

◆欧州複合モード燃費58.8km/リットル

バッテリー(二次電池)はリチウムイオンで、蓄電容量は先代比でおよそ80%容量を増やし、12kWh とした。これにより、330eツーリングの場合、EVモードの航続は最大65kmとした。この効果で、欧州複合モード燃費58.8km/リットル、CO2排出量39g/kmの環境性能を実現している。

バッテリーは、およそ4.2時間で容量の80%を充電できる。フル充電にかかる時間は、およそ5.7時間だ。「BMW i Wallbox」を利用すると、充電時間はそれぞれ2.4時間と3.4時間に短縮される。充電ソケットは、車両のフロント左フェンダーのフラップの下にある。

◆BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント

「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」は、AI(人工知能)技術を活用することにより、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスを可能にした。従来の音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動する。また、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライバーのパートナーとしての役割を担う。さらに、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントでは、ドライバーがシステムの名前を自由に付けることができる。

最新の先進運転支援システム(ADAS)を採用する。高性能3眼カメラ、高性能プロセッサー&レーダーによって、より精度と正確性が向上した最先端の運転支援システムを導入している。アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)、レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクション、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロス・トラフィック・ウォーニングが採用されている。

「パーキングアシスタント」には、新型『8シリーズ』から導入された「リバースアシスト」機能が採用されている。これにより、車両が直前に走行したルート最大50mまで記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることができる。この機能を活用することで、例えば、細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能になる。

<中止> ジュネーブモーターショー2020は中止が決定(2月28日)。

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