スズキは1月23日、原付2種スクーター『アドレス110』のクランクシャフトに不具合があるとして、国土交通省に改善対策を届け出た。対象となるのは、2015年7月15日〜2018年11月27日に製造された1万8016台。
対象車両は、クランクシャフトの発電機ロータ取付部のテーパ加工が不適切なため、クランクシャフトと発電機ロータが正しく嵌合していないものがある。そのため、エンジン回転時にクランクシャフトの発電機ロータ位置決めキー溝に過大な荷重がかかり、最悪の場合、クランクシャフトが破損し、走行中にエンストに至るおそれがある。
改善措置として、全車両、クランクシャフトの発電機ロータ取付部(テーパ部)表面の摩耗を点検し、許容以上の摩耗が認められる場合は、クランクシャフトを良品に、発電機ロータを新品に交換する。また、摩耗が許容内である場合は、テーパ形状を測定し、テーパ形状が不適切なものは、発電機ロータをクランクシャフトのテーパ形状に合わせた対策品に交換する。
不具合は10件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発覚した。
スズキは2019年1月17日、2015年6月19日〜2018年10月23日に製造された1万1345台を対象に、クランクシャフト不具合の改善対策を届け出ていたが、対象以外の車両でも不具合が発生するおそれがあることが判明。今回、対象車両を追加して、再度、改善対策を届け出た。
スズキ アドレス110、クランクシャフト破損のおそれ…改善対策対象車両を7000台追加
2020年01月23日(木) 15時37分
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