日産リーフ・ニスモRC_02(東京モーターショー2019)《撮影 河村大志》

東京モーターショー2019の日産ブースにて、日産『リーフ・ニスモ RC_02』が展示されている。

先行して一部メディア関係者によるインプレッションが行われているRC02。2つの電動モーターを前後に搭載したことで、初代モデルにあたるRC_01に比べ車両重量が300kg増加となっている。しかし、それによってバッテリー容量はRC_01の2.5倍、最高出力、最大トルクともに2倍へパワーアップ。0-100km/hは3.4秒。EV界のGT-Rと呼ぶにふさわしいマシンだ。

RC_02が出場するレースは存在しないなか、このマシンをつくった理由を担当者に聞いたところ、「電気自動車やハイブリッドが主流になっている中で、このようなマシンは考えておいた方が良い。先にベースのマシンを作る事でレギュレーションやレースの立ち上げがしやすくなる。そしてリーフだけのワンメイクでは意味がない、多くの人、企業が携わっていかなければ技術も進化しない」とのこと。RC_02を製作した理由には、これからの時代の流れを踏まえたうえでレース界や他メーカーへ向けてのアピールでもあるそうだ。

もし新しいカテゴリーが出来なくとも、既存のレースが電気化に進めばRC_02のパワートレインをレースで活用できる。さらに、一般車のカーシェアリングのように、維持費が安い電気自動車の利点を活かして、初心者が複数でマシンをシェアしてレースを始められるという新たな可能性もある。電気自動車のハコ車によるレース、新たなモータースポーツの楽しみ方が誕生するのかに注目したい。

日産リーフ・ニスモRC_02(東京モーターショー2019)《撮影 河村大志》 日産リーフ・ニスモRC_02(東京モーターショー2019)《撮影 河村大志》 日産リーフ・ニスモRC_02(東京モーターショー2019)《撮影 河村大志》 日産リーフ・ニスモRC_02(東京モーターショー2019)《撮影 河村大志》 日産リーフ・ニスモRC_02(東京モーターショー2019)《撮影 河村大志》