イヴァン・エスピノーサ新社長《写真提供 日産自動車》

経営難の日産自動車は、ホンダ(本田技研工業)との経営統合を模索するも2月13日に破談。その後、首脳陣交代、新商品計画の発表を経て、経営再建計画「Re:Nissan」の立ち上げとなった。2026年3月期、第1四半期決算が発表されて、現状はどうなっているのか。日産自動車とホンダ、経営統合に向けた基本合意書を解約日産自動車と本田技研工業(ホンダ)は2月13日、両社の経営統合に関する協議・検討を終了することを、両社間で合意した。同日、両社が発表した。両社は2024年12月23日に、経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結していたが、これを解約した。スピードを優先するため「ワンガバナンス」で急ぎたいホンダと、独立維持を心配した日産---経営統合の検討を中止「ホンダの子会社になって、日産のポテンシャルを引き出せるのか、確信を持てなかった」。日産自動車の内田誠社長はそう語った。日産と本田技研工業(ホンダ)は2月13日、経営統合に関する協議・検討を終了すると発表した。日産とホンダは同日、それぞれ記者会見を行なった。競争力を保つための経営統合ホンダ・日産統合破談を正式発表、子会社化に『狂気の判断』の声も[新聞ウォッチ]日産、4000億円のコスト削減と2500名の人員削減 事業構造改革計画の内容とは破談への道、54日間の“婚約”---ホンダ日産の経営統合2024年12月23日~2025年2月14日に掲載されたホンダ日産経営統合とその破談に関する記事です。12月23日に統合に向けて検討開始と発表され、2月13日に基本合意書の解約が発表されました。ここまでのまとめ日産の内田社長が退任、経営体制を刷新日産自動車の内田誠社長の退任が発表された。日産は11日、短中期の目標達成と長期的成長をめざし、経営体制を刷新すると発表した。4月1日付での代表執行役および執行役の変更が取締役会で決議された。新たにに就任するのは…「日産にはまだまだ潜在力がある」日産次期社長エスピノーサ氏日産自動車は内田誠社長が3月31日付けで退任し、後任として現在チーフプランニングオフィサー(商品企画責任者)を務めるイヴァン・エスピノーサ氏が4月1日に就任する人事を発表した。エスピノーサ氏は3月11日のオンライン会見で「日産にはまだまだ潜在力がある」と語った。新たな成長戦略を推進再建途上の日産、内田社長 無念の“途中退場”「従業員からの信任得られず」[新聞ウォッチ]日産が新商品と新技術の導入計画を発表日産自動車は3月26日、今後の新型車とマイナーチェンジ車、および2025~26年度に導入予定の新技術を公表した。日産は新商品を通じて、業績の向上、願客ロイヤリティの向上、新規顧客の獲得、収益性の向上と持続可能な成長をめざす。新型『リーフ』や新型『マイクラ』で活性化日産が新型投入計画発表…その目的と意味を探る日産自動車は3月25日、各国の報道陣や関係者を集めたプレスカンファレンスを開催した。4月から新社長に就任するイヴァン・エスピノーサ氏が登場し、北米、日本、欧州、中東、南米、豪州での2025年から26年にかけて仕込んでいる「隠し玉」を披露した。その目的や意味を考えてみたい。売り上げ拡大への具体的な取り組みを示す日産新体制、仏ルノーのスナール氏ら退任、社外取締役8人は全員留任へ[新聞ウォッチ]日産がエルグランドなど新型4車種投入へ…NISSAN START AGAIN日産自動車は新型『エルグランド』ほか、2026年度にかけて新型車4車種を発表する計画だ。4月1日付で新経営体制に移行した日産は4月22日、日産グローバル本社ギャラリー(横浜市)において「NISSAN START AGAIN 2025」を開催、新たなブランドコミュニケーションについて発表した。顧客の期待を超える車作りに取り組む日産『リーフ』次期型、三菱自動車にOEM供給へ日産が北九州市のLFPバッテリー新工場建設を断念日産自動車の2024年度決算、純損が6709億円日産自動車は5月13日、2025年3月期(2024年度)通期連結決算を発表した。売上高はほぼ横ばいとなったものの、親会社株主に帰属する当期純利益は1兆0975億円のマイナスで6709億円の純損失を計上した。カルロス・ゴーンが日産に入社した1999年度の当期純利益が6843億6300万円の純損だった。営業利益は87.7%減日産が経営再建計画「Re:Nissan」を発表---7工場閉鎖、2万人削減日産自動車は5月13日、経営再建計画「Re:Nissan」を発表した。イヴァン・エスピノーサCEOは「競争の激しい環境下で、長期的な成功へと導くための経営再建計画」であると説明し、2026年度までの自動車事業営業利益黒字化を目指す。2026年度黒字化日産、国内外7工場閉鎖へ、エスピノーサ社長「厳しい目で精査した」[新聞ウォッチ]「冷静に見極めて、厳しい目で精査した」――。日産自動車が発表した追加のリストラ策について、4月に就任したばかりのイバン・エスピノーサ社長はこう述べて、スピードを持って断行する覚悟であることを強調した。国内外2万人の人員削減も「歴史は繰り返す」日産自動車、横浜の本社ビルも売却検討[新聞ウォッチ]ホンダ株主総会で三部社長「完全否定ではない」日産との経営統合に“未練”[新聞ウォッチ]日産株主総会、社外取締役留任などへの批判噴出[新聞ウォッチ]日産自動車が横浜市のグローバル本社で開いた定時株主総会には、昨年よりも多い1071人が出席し、提出議案が可決されるまでの所要時間も3時間を超えた。くじ引きにより16人の株主が質問したが、4月に就任したばかりのイバン・エスピノーサ社長の経営手腕を問いただす発言や、会場からは、取締役会議長の木村康氏や報酬委員会委員長の井原慶子氏ら、8人全員の再任が承認された社外取締役の責任を追求する怒号も飛び交う場面もあった。「日産愛」の株主の“はけ口”に日産自動車、タイ工場で新型車生産へ…ライン統合プロジェクト開始インフィニティ米国販売9%減、最上位SUV『QX80』は新型効果で47%増 2025年上半期日産が1500億円の資金調達、2031年満期の社債発行へ日産の株価が3日続落…転換社債2000億円発行計画で希薄化を警戒日産が総額8600億円調達 電動化・SDV開発に2000億円投入日産、ホンダ車を米工場で生産[新聞ウォッチ]「別れても…」とか「逃げた女房に未練は…」などと、まるで昭和演歌のヒットメドレーのようだが、経営統合では折り合いがつかず半年前に破談となったばかりのホンダと日産自動車が、生き残りを賭けた協業に向けて “仲直り”の仕方を探っているようだ。基盤ソフトの共通化も日産・追浜工場の車両生産終了へ、2027年度末で九州へ移管日産車体・湘南工場での生産終了へ…Re:Nissan 国内拠点の統合は完了日産初の海外生産拠点、メキシコ・シバック工場を閉鎖へ日産自動車、791億円の営業損失を計上 第1四半期決算日産自動車は7月30日、2025年度第1四半期決算を発表した。同四半期のグローバル販売台数は70万7000台、連結売上高は2兆7000億円となった。連結営業損失は、前回見通しの2000億円損失に比べて改善したものの、台数減少や為替変動、米国関税等の影響を受け、791億円の損失となった。当期純損失は1158億円だった。期末見通しは?日産の経営再建計画「Re:Nissan」、すでに固定費300億円を削減日産自動車は7月30日、2025年度第1四半期決算を発表した。合わせてイヴァン・エスピノーサ社長が経営再建計画「Re:Nissan」の進捗について説明した。進捗は順調日産株価が反発、大幅営業赤字見通しも発表は保守的との見方仏ルノー、1~6月期の最終損益1兆9000億円赤字、日産の経営不振響く[新聞ウォッチ]ルノー、インド合弁工場を完全子会社化…日産保有の株式を取得

2024年12月に、経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結《写真提供 ホンダ》 内田誠前社長《写真提供 日産自動車》 日産マイクラ新型(EV)《写真提供 日産自動車》 日産リーフ新型(EV)《写真提供 日産自動車》 日産チーフパフォーマンスオフィサーのギョーム・カルティエ氏《写真提供 日産自動車》 欧州向け日産車、ティザー。中央が新型リーフ《写真提供 日産自動車》 日産、北米市場向け新製品ティザー《写真提供 日産自動車》 杉本執行職(NISSAN START AGAIN 2025)《写真撮影 高木啓》 日産エルグランド新型《写真提供 日産自動車》 「Re:Nissan」商品戦略《画像提供 日産自動車》 「Re:Nissan」現状を精査した現実的な計画《画像提供 日産自動車》 日産自動車の追浜工場《写真提供 日産自動車》 日産自動車の追浜工場《写真提供 日産自動車》 日産自動車の追浜工場《写真提供 日産自動車》 経営再建計画「Re:Nissan」の進捗について説明するエスピノーサ社長《写真提供 日産自動車》