気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
不具合が見つかった場合、国にリコール(回収・無償修理)を届けることは決して悪いことではなく、安全面からもむしろ消費者の不安を解消させてくれる効果がある。ところが、リコールが度重なると……。
スバルが、ブレーキランプをつけるためのスイッチの不具合によってエンジンが始動できなくなる恐れがあるなどとして、『インプレッサ』と『フォレスター』の2車種のリコール(回収・無償修理)を実施する発表した。
不具合が生じる恐れのある車種は海外分を含めて計226万8841台にのぼるそうだ。2008年9月〜17年3月に製造した車種が対象であり、スバルとしては過去最大となるという。
スバルの2019年の世界販売台数は前年比2%増の108万台を計画しているが、今回のリコールは年間販売台数の2倍以上の大規模になる。きょうの各紙もリコールの記事としては異例の扱いで、読売は経済面で「スバル226万台リコール過去最高」と報じたほか、産経は「スバルまた大規模リコール、ブランドに影響」などと伝えている。
また、日経も「スバル、226万台リコール、過去最大、品質問題根深く」との見出し。ただ、リコール関連費用が追加で発生するが、コスト削減のほか北米の販売が想定を上回っており相殺できる見込みで、「さらなる業績修正にいたらない」(スバル)としている。
3月1日付
●米朝、共同声明見送り、首脳会談、非核化、具体策に溝(読売・1面)
●株急落、米朝ショック、下げ幅一時200円に迫る(読売・10面)
●日産、社外取締役倍増へ、監視強化、透明性高める(読売・11面)
●スバル226万台リコール、過去最大(読売・11面)
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スバルが過去最大規模のリコール、年間販売2倍以上の226万台[新聞ウォッチ]
2019年03月01日(金) 09時16分
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