新聞ウォッチ

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年12月13日付

●巨大IT監視組織創設、有識者会議最終報告、個人情報保護重視(読売・1面)

●ファーウェイCFO保釈、カナダ裁判所(読売・1面)

●日産とルノー不協和音、不正行為の説明「弁護士通して」「ゴーン後」人事混迷も(朝日・3面)

●自動車税制抜本見直しへ、与党、改正大綱に明記(毎日・6面)

●「レベル4」UDトラック、20年一部実用化へ(毎日・7面)

●今年の漢字「災」害ない時代願い(毎日・28面)

●東京-新函館北斗、来春に「4時間切り」(産経・24面)

●ゴーン容疑者「報酬協議せず未確定」手続き不備主張(毎日・27面)

●ルノー提携翌年、日産に統合提案、2000年ごろゴーン容疑者拒否(東京・1面)

●あおり運転摘発倍増9864件、警察庁高速道で1〜10月(東京・29面)

●ベトナム国民車欧州仕込み、不動産最大手ビン、来年発売(日経・11面)

●日産役員監視の義務焦点、民事責任問われる可能性(日経・16面)

●新幹線空路と競争再び、30年度開業東京-札幌5時間も(日経・17面)

●ガソリン店頭150円割れ、7か月ぶり、原油安受け(日経・22面)

ひとくちコメント

2018年の世相を表す「今年の漢字」に「災」が選ばれたという。公益財団法人「日本漢字能力検定協会」が毎年公募している中から決定したもので、平成最後の一文字となる「災」は、19万3214票のうち、最多の2万0858票を集めたそうだ。

振り返れば、6月の大阪北部地震に始まり、広島に本社工場を構えるマツダなどが稼働を一時休止したほどの被害を受けた西日本豪雨や、台風21号、さらに、北海道地震などの自然災害が相次いだことが大きな理由という。

「災」は2004年に続いて2度目だそうだが、「災」は自然災害ばかりではない。自動車関連の企業経営でも、スバルなどが燃費データ改ざんや完成車の検査不正問題が相次いで発覚。さらに、日産自動車が「ゴーン逮捕」という大きな事件も起きた。その事件については、きょうも「日産とルノー不協和音、『ゴーン後』人事混迷も」(朝日)や「ゴーン容疑者『報酬協議せず未確定』、手続き不備主張」(毎日)などと、経済面や社会面で続報を取り上げている。

スバルや日産が「災いを転じて……」マトモな会社に再生することができるかどうか。来年こそは不祥事を取り上げることのない明るい年になるよう願いたいものである。