トヨタ カローラ ツーリング スポーツ 新型(パリモーターショー2018)

◆オーリス改めカローラ

トヨタ自動車の欧州部門、トヨタモーターヨーロッパは10月2日、フランスで開幕したパリモーターショー2018において、新型『カローラ・ツーリングスポーツ』(Toyota Corolla Touring Sports)をワールドプレミアした。

新型カローラ・ツーリングスポーツは、現行の『オーリス・ツーリングスポーツ』の後継モデル。トヨタは欧州市場において、「オーリス」の名前を廃止し、グローバルネームの「カローラ」に統一。これに伴い、オーリス・ツーリングスポーツはモデルチェンジを機に、カローラ・ツーリングスポーツに車名を変更した。

また、新型カローラ・ツーリングスポーツは2018年6月、日本市場で発表された『カローラスポーツ』のワゴン版。欧州にもカローラスポーツは投入される予定だが、ハッチバックだけでなく欧州で需要のあるワゴンも設定し、欧州市場の顧客の嗜好に対応する。

◆1.8と2.0、2種類のハイブリッドパワートレイン

新型カローラ・ツーリングスポーツのパワートレインには、2種類のハイブリッドが設定されるのが特徴。2種類のハイブリッドを用意するのは、トヨタの新たな欧州戦略に沿うものとなる。1.8リットルのハイブリッドは、1.8リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力122hp、最大トルク14.5kgm)にモーター(最大出力72hp、最大トルク16.6kgm)を組み合わせる。1.8リットルエンジンは、摩擦低減対策、より大容量のEGR(排気ガス再循環)システム、熱管理の最適化などの改良を実施。出力や静粛性に影響を与えることなく、新開発の「GA-C」プラットフォームに適合するように小型軽量化された。また、バッテリー(二次電池)は、リチウムイオンとし、燃費のさらなる向上を目指す。

2.0リットルのハイブリッドは、欧州の顧客のニーズに合わせて開発。2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力180hp、最大トルク19.6kgm)にモーターを組み合わせる。14:1の高圧縮比、高効率の吸気ポート、新開発のオイルポンプ、複数の摩擦低減対策、トランスアクスルの小型化などにより、燃費性能を追求。排気システムの触媒コンバータをエンジンの近くに配置し、エンジン始動後のウォームアップ制御を最適化して、早期の排ガス浄化を実現する。バッテリー(二次電池)は、ニッケル水素。EVモードの最高速は115km/hに引き上げている。

また、新型カローラ・ツーリングスポーツの欧州仕様では、カローラ スポーツにも搭載されるダウンサイジングの1.2リットル直列4気筒ガソリンエンジンも用意。欧州仕様の場合、最大出力は116hpを発生する。

◆欧州のデザインセンターがデザイン開発担当

車台は、トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)のGA-Cプラットフォームがベース。ストラット式フロントサスペンション、新開発のマルチリンクリアサスペンションを採用。新しいショックアブソーバーバルブ技術として、アダプティブ・バリアブル・サスペンション(AVS)を導入する。トヨタモーターヨーロッパによると、乗り心地や操縦安定性、操作性、運転の楽しさを最大限に引き出すという。

新型カローラ・ツーリングスポーツのデザインは、欧州のデザインセンターが担当。カローラスポーツとフロントマスクを共用しながら、伸びやかなワゴンフォルムに仕上げた。シューティングブレークのようなルーフラインを追求する。ホイールベースは、2700mm。カローラ スポーツの2640mmに対して、60mm長い。トヨタモーターヨーロッパによると、新型カローラ・ツーリングスポーツの後席足元の空間は、クラスで最高という。新型カローラ・ツーリングスポーツは、後席が通常の状態で、598リットル(VDA計測法)の荷室容量を持つ。後席を倒せば、さらに荷物スペースが拡大する。

新型カローラ・ツーリングスポーツには、最新の車載コネクティビティを搭載する。具体的には、世界初の3Dドライバーメーター、プレミアムヘッドアップディスプレイ、JBLグリーンエッジプレミアムサウンドシステム、スマートフォンのワイヤレス充電、タッチ方式のマルチメディアシステムなどを採用する。

トヨタ カローラ ツーリング スポーツ 新型 トヨタ カローラ ツーリング スポーツ 新型 トヨタ カローラ ツーリング スポーツ 新型 トヨタ カローラ ツーリング スポーツ 新型 トヨタ カローラ ツーリング スポーツ 新型 トヨタ カローラ ツーリング スポーツ 新型 トヨタ カローラ ツーリング スポーツ 新型 トヨタ カローラ ツーリング スポーツ 新型 トヨタ カローラ ツーリング スポーツ 新型