ポルシェ カイエンEV 新型の予想CG《Nikita Chuicko/APOLLO》

ポルシェは先だって、新型『カイエン』のカモフラージュされたプロトタイプの写真を公開した。プロトタイプの外観をほぼ完全に把握することができたことから、最新の内部情報を加味した予想CGを、Nikita Chuickoが作成した。これは、かなり完成度が高い。

カイエンは2002年に初導入された、ポルシェ初の量産クロスオーバーSUVだ。現在は、2017年夏の終わりにワールドプレミアされた第3世代が生産されている。2023年春にリスタイリングするいっぽうで、ポルシェは全く新しいクロスオーバーSUVを準備している。この新型車はバッテリー搭載フル電気自動車(BEV)になるため、実際にはカイエンとは独立したモデルとなるだろう(内燃機関搭載のカイエンは少なくとも2030年までは生産が継続される)。

外観は、ガソリン車と並行して生産されている新型BEVの『マカン』に似ている。フロントエンドは両車共通のスタイルで作られているが、目立った違いもいくつかある。まず、ヘッドライトがスプリットデザインではなくシングルで、通常の位置に配置されている。バンパー下部は独特な形状で、垂直のクロスバーを備えた大きなコントラストインサートが取り付けられている。グレードによっては、『911 GTS T-Hybrid』に見られるものと同様の、「アクティブエアロフラップ」が採用されると予想されている。

サイドは、ポルシェの他のクロスオーバーと同様で、丸みを帯びた形状、最小限のスタンプ、そして「自然なグリップ」を実現する伝統的なドアハンドルが採用されている。ドアにはマカンEVと同様に窓枠がない。リアセクションは、リアウィンドウと融合したスリムなLEDテールライトによって、デザインについては最も際立っている部分と言えそうだ。

新型カイエンのBEVバージョン(カイエンEV、またはカイエンエレクトリック)は、新型マカンと同じ800ボルトアーキテクチャのPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)をベースに製造される。動力性能に関する確定情報はまだないが、最上級グレードは約1000psになりそうだ。参考までに、現行ハイブリッドの「カイエン・ターボ」の最高出力は739psだから、かなり強力だ。

そのワールドプレミアは、当初の見込みよりかなり遅れたものの、2026年には行なわれる可能性が高い。

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