トライアンフのモトクロス専用マシン『TF250-X』2026年モデル《写真提供 トライアンフモーターサイクルズジャパン》

トライアンフモーターサイクルズジャパンから、2026年モデルの新型『TF250-X』が発売された。同モデルはモトクロス専用マシンとして高い評価を得ているTF250-Xの最新アップデート版で、250ccセグメントでのさらなる競争力の強化が図られている。

新型TF250-Xは、新設計のエアボックスとサイレンサーを採用し、吸排気効率を最大化。これにより、FIMおよびAMA新排気音量規制に適合しつつ、トライアンフ特有のエンジンサウンドを維持している。さらに改良されたECUマッピングにより、全回転域でのパワーデリバリーとスロットルレスポンスが向上し、より速いスタートや鋭いコーナリングを実現している。

エンジンは4ストローク単気筒で、13,500rpmで48PSの最高出力を発揮。軽量かつ超コンパクトなアルミニウム製シャーシと組み合わせ、クラストップのパワーウェイトレシオを実現。高品質な鍛造アルミピストンやチタンバルブ、カーボン低摩擦コーティングを施した内部構造など、耐久性とパフォーマンスを両立する仕様となっている。さらに、Athena製ECUによる高度なトラクションコントロールとローンチコントロールを備え、オプションのMX Tune Proアプリによりエンジンマップのリアルタイム調整も可能だ。

また、耐久性とトルク容量を大幅に高めたExedy製の高性能クラッチを装備。サスペンションセッティングもアップデートされ、ミッドストロークコントロール、シャシーバランス、コーナリング安定性の向上を実現した。

2026年に向けた新しいグラフィックスキームも採用され、目を引くパフォーマンスイエローの印象的なインモールドデカールが特徴となっている。

トライアンフ・モーターサイクル・チーフ・プロダクト・オフィサーのスティーブ・サージェント氏は「TF250-Xは、2025年のAMAスーパークロスチャンピオンシップとMXGPのMX2クラスで表彰台を獲得するなど、すでにモトクロスの世界に大きな影響を与えています。2026年に向けて製作されたこのTF250-Xは、ファクトリーライダーによる絶え間ない開発とフィードバックの結果です」とコメントしている。

新型TF250-Xは全国の正規販売店のうち、モトクロスディーラー(トライアンフ東京ベイ、トライアンフ浜松、トライアンフ福岡、トライアンフ鹿児島)にて2025年7月から販売開始の予定。価格は近日発表予定となっている。

トライアンフのモトクロス専用マシン『TF250-X』2026年モデル《写真提供 トライアンフモーターサイクルズジャパン》