
アウディのコンパクトSUVラインナップの次なる進化が形になりつつある。アウディは6月、人気クロスオーバーSUV『Q3』新型を発表した。そして劇的に流麗でシャープなルーフとリアデザインを備えた、クーペスタイルの「Q3スポーツバック」がいよいよ登場する。
先行する標準モデルの「Q3 SUV」との主な違いは、より寝かされた傾斜のリアウィンドウだ。プロトタイプと最新情報をもとに製作されたNikita Chuicko氏の予想CGは、精度がかなり高い。
フロントエンドは、Q3 SUVとほぼ同じだ。新型Q3のフロントエンドは、スリムなLEDデイタイムランニングライトのおかげで、かなりスポーティなイメージに進化した。しかし、メインヘッドランプ周りのグロスブラックのトリムが過剰なため、ぎこちない笑顔を浮かべているようにも見えるので、Q3スポーツバックでは変更されるかもしれない。
Q3スポーツバックで注目すべきは、やはりリアセクションだろう。新しいリアクォーターパネル、小型化されたサイドウィンドウ、そして後方へかけて降りていくルーフラインが、クーペSUVの外観を構成している。
当然のことながら、Q3スポーツバックの新しい形状のルーフとリアウィンドウは後席のヘッドルームに影響を与え、Q3 SUVに比べて荷室の最大積載容量を若干減少させるが、より洗練された形状のため、そのトレードオフは価値があると考える人も多く存在する。
リア周りでもディテールはあまり変更されておらず、LEDテールライト、全幅ライトバー、そして照明付きエンブレムは、すべてQ3 SUVから引き継がれている。
インテリアもQ3 SUVとほぼ同様で、11.9インチのデジタルインストルメントクラスターと、12.8インチのインフォテインメントディスプレイが採用される。また、多くの議論を巻き起こしたステアリングホイールレバーも、Q3 SUVと同じものとなる。右側のレバーはギアセレクターとしてのみ使用され、左側のレバーにはインジケーター、ワイパー、ハイビームが配置されている。
Q3スポーツバックに設定されるパワーユニットは、市場によって異なるが、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドの選択肢があり、最高出力は148psからとなる。これまでに発表されている新型Q3の最もパワフルなバージョンは「Q3 SUV e-hybrid」で、最高出力268ps、最大トルク400Nmを発揮する。このパワーユニットは、一部の市場ではあるが、Q3スポーツバックにも提供されるだろう。
Q3スポーツバックの市場導入は、2025年内と予想される。









