
トヨタ自動車の欧州部門は、コンパクトSUV『アイゴX』の改良新型を発表。欧州Aセグメントで初めてのフルハイブリッド車となるほか「GRスポーツ」グレードも設定されており、SNS上では「中々個性が強い笑!」「超コンパクトでスタイリッシュ」など話題になっている。
ヨーロッパで設計・生産されるアイゴXは、都市部や郊外での生活ニーズに応えるスタイリッシュなソリューションとして開発された。2005年に導入された「アイゴ」シリーズは、ヨーロッパで「最もアクセスしやすいトヨタ」として親しまれてきた。
改良新型は、プラグインではない車両として欧州市場最低レベルのCO2排出量86g/kmを実現した。これはWLTP予測データに基づく数値で、低排出ガス地域の規制にも対応できる環境性能を持つ。従来モデルと比較して44hp向上した116hpの最高出力を実現。0-100km/h加速を10秒以下に短縮した。
現在『ヤリス』と『ヤリスクロス』で使用されているパワートレインが、従来の1.0リットルガソリンエンジンを完全に置き換える形となっている。
また、トヨタのハイブリッド車として初めて、2つのバッテリーセルスタックを後席下のフロア幅方向に縦配置で設置しているが、これはボディサイズ・室内空間と大型パワートレインの両立を実現するものだ。その他にも従来型よりオーバーハングを延長したが、コンパクトなスタイルは維持されている。
GRスポーツは、専用のマスタード2トーンカラーと印象的なブラックフードの組み合わせが特徴。フロントグリルにはGRファミリー共通の「Gパターン」メッシュを採用し、専用のGRスポーツアルミホイールを装着する。
走行面ではショックアブソーバーとコイルスプリングの専用チューニングにより、ハンドリング性能の向上とボディロールの最適化が行われ、電動パワーステアリングにも調整が入り、よりシャープなドライビングを提供するという。
アイゴX改良新型の発表にX(旧Twitter)では、「日本で乗りたい超コンパクトカー」「…羨ましいぜ、欧州」「まさか、アイゴXまでGR-Sが用意されるとは…」などの反応があった。
コンパクトSUVというスタイルから日本への導入も期待されてきたモデルであったが、今回のフルハイブリッド搭載でデザイン、取り回し、燃費性能に優れるということで「国内導入すれば売れる」「(パワートレインなどの)工夫がすごい」と再び注目を集めている。
また、その個性的なルックスも「可愛い」「超コンパクト!」という声や「GRいいなぁ」と国内でも好評のようだ。
一方で既存車との競合という観点から「日本で出すとライズ/ロッキーを喰っちゃう」ため日本導入は難しいのではないかという意見もあった(「アイゴX」は現状、国内導入未定)。









