
BYDのインド部門は、新型電動SUV『シーライオン7(SEALION 7)』が発表から1か月で1000台以上の予約を獲得したと発表した。また現地でのベース価格は489万ルピー(約853万円)になることも明らかになった。
シーライオン7はは1月に開催された「バーラト・モビリティ・グローバルエキスポ2025」で初公開され、同時に予約受付も開始されていた。3月から納車が開始される予定だ。
シーライオン7は、海洋をイメージしたデザインと最先端の技術を融合させた純電気駆動(BEV)のSUVだ。最新技術の知能トルク適応制御(iTAC)と、CTB(セル・トゥ・ボディ)技術を採用している。CTB技術は、BYDのブレードバッテリーをシャシーの構造要素として統合することで、安全性と性能を向上させつつ、キャビンスペースの拡大、優れたハンドリング、航続距離の延長を実現している。
シーライオン7には82.56kWhのバッテリーパックが搭載され、プレミアムとパフォーマンスの2つのバリエーションを用意。パフォーマンスモデルの0-100km/h加速は4.5秒、プレミアムモデルは6.7秒で達成する。航続距離はパフォーマンスモデルが542km、プレミアムモデルが567km(いずれもNEDCテスト基準)となっている。
パフォーマンスモデルの最高出力は530hp、最大トルクは690Nmに達する。一方、プレミアムモデルは313hpの出力と380Nmのトルクを発揮する。車体サイズは全長4830mm、ホイールベース2930mmで、堂々としたプロポーションと広々とした室内空間を確保している。
BYDのグローバルデザインディレクター、ヴォルフガング・エッガー氏がデザインを手掛けたシーライオン7は、流麗なラインと空力性能に優れたプロファイル、「OCEAN X」フロントスタイリングを特徴としている。内装も印象的で、39.62cmの回転式タッチスクリーン、高級なキルティングナッパレザーシート、128色のアンビエント照明オプションなどが採用されている。
その他の特徴として、電動サンシェード付きパノラミックガラスルーフ、ヘッドアップディスプレイ、騒音や振動を最小限に抑えた静かな室内空間などが挙げられる。
またシーライオン7は、快適性、エンターテイメント、革新的なデザインを組み合わせた「比類のない運転体験を追求する」として、12個のディナウディオスピーカーによる没入感のあるオーディオ、通気性と加熱機能を備えたシート、50Wのワイヤレス携帯電話充電器などを装備。さらに、インテリジェントな電動テールゲート、未来的な動的ウォータードロップテールランプ、11個のエアバッグ(標準装備)、ドライバー疲労モニタリングなどの機能も搭載している。
また、シーライオン7はVTOL(Vehicle to Load)機能も備えており、車両をポータブル電源ステーションとして使用できる。これにより、あらゆる電子機器に電力を供給することが可能となり、アウトドアや緊急時に重宝する機能となっている。
シーライオン7の日本での発売は4月中旬の予定で、先行展示会の開催などが明らかになっている。


