国土交通省によるダイハツ滋賀工場での保安基準確認試験の様子(2024年1月)。写真の車種がグランマックス《写真提供 ダイハツ工業》

国土交通省が、小型トラック『グランマックス』など3車種について、国の安全・環境基準を満たしていないことが確認されたとして、ダイハツ側に対し、速やかにリコールを届け出るよう指導したと発表した。

きょうの各紙も「ダイハツ3車種不適合、衝突時基準、国交省リコール指導」などと取り上げているが、ダイハツの認証試験の不正問題をめぐっては、昨年12月に問題が明らかになったあと、国土交通省は不正が確認された軽自動車などのうち、開発中の1車種を除く、45車種と4種類のエンジンについて国の基準に適合するかどうか確認作業を進めてきた。

その結果、グランマックスのほか、同じ車種をベースにOEM(相手先ブランドによる生産)供給しているトヨタブランドの『タウンエース』、マツダブランドの『ボンゴ』の3車種で、基準を満たしていないことが確認されたという。

これらの車種では後面衝突時の燃料漏れ試験で車体後部が追突された際にバッテリーの位置がずれ、衝突時の火災発生防止を目的とした基準に適合しないことが判明したそうだ。

ダイハツは、今回の3車種を除きすでに生産を終了した7車種およびエンジン等が、道路運送車両法の基準に適合していることを公表。「これをもって、不正のあった全ての車種・エンジンに対する、国土交通省による基準適合性の技術的な検証が完了した」としていた。

今回基準に適合しなかった3車種については、不正とは別の不具合として「後面衝突時における燃料漏れ防止の基準」における基準適合性に関する確認試験の中で判明したもの。同社は「本件に関係する事故情報は把握しておりませんが、国土交通省の指導の下、すみやかに市場措置の準備を進めてまいります」としている。

2024年6月26日付

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マツダ・ボンゴ《写真提供 マツダ》