ヤマハE01《写真提供 ヤマハ発動機》

ヤマハ発動機は、原付二種クラスの電動スクーター『E01』を用いた第4期実証実験を日本国内で実施すると発表した。この実験は、2024年7月から3か月間にわたり行われ、全国のヤマハスポーツバイク専門店「YSP」を通じて70台の「E01」がリースされる。

「E01」は、実用性と都市間移動に適した走行性能を兼ね備えた電動スクーター。これまで3回のリースを実施し、実証実験を通じて、通勤・通学や街乗りなど様々な用途でのデータ収集が行われてきた。今回の実証実験は、原付二種クラスEVの市場受容性をさらに深く探るとともに、次期モデル開発に向けたデータの取得・分析を目的としているという。

ヤマハ発動機は、「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」の一環として、2050年までにCO2排出量を2010年比で90%削減する目標を掲げており、今回の実証実験もその目標達成に向けた取り組みの一つ。

実証実験の応募は2024年4月8日から5月5日まで。参加条件は満20歳以上で小型限定普通二輪免許を保有し、応募者名義のクレジットカードを持つこと、さらに利用開始後のアンケートへの回答が求められる。リース料は月額2万円(税込)。

「E01」は、乗車定員2名、重量158kg、最高出力8.1kW、最大トルク30Nmという性能を持ち、1充電あたり104kmの走行が可能。充電時間は急速充電で約1時間、普通充電で約5時間、ポータブル充電で約14時間となっており、日常生活での利便性も考慮されている。

ヤマハE01《写真提供 ヤマハ発動機》 ヤマハのEVスクーター『E01』《写真撮影 宮崎壮人》 ヤマハのEVスクーター『E01』《写真撮影 中野英幸》