ヤマハ発動機のeバイク「YPJシリーズ」を気軽に体感できるイベント「YPJ cafe」が21日、都内で開催された。JR市ヶ谷駅にほど近い都会のオアシス「番町の庭」を会場に、最新のラインアップを公道で楽しめる機会となった。飛び入りでの試乗はもちろん、YPJオーナーらも愛車を持ち込んで参加。秋晴れの中、電動アシストでのサイクリングを楽しんだ。
ヤマハはこれまでもeバイク体験の場としてYPJ cafeを開催してきた。オーナー同士の交流の場としてだけでなく、展示や最新ラインアップの試乗もおこない、YPJファンの拡大をねらう。
今回はフラッグシップの『YPJ-MT Pro』、すでに生産終了となった『YPJ-XC』、グラベルロードタイプの『WABASH RT(ワバッシュRT)』、シティライドに最適なクロスバイクタイプの『CROSS CORE RC(クロスコアRC)』を展示、試乗車として用意。カフェを訪れた方や、散歩でたまたま立ち寄ったという方などeバイク初心者も最新の電動アシストの走りを体感し、驚きの声をあげていた。
飛び入りでの試乗は会場周辺の一般道を約10分のコースで走ることができる。eバイクであるYPJシリーズは、一般の電動アシスト自転車と比べ高価(YPJ-MT Proは税込価格で74万8000円)で、特別な店舗などでしか取り扱っていないため実物の展示や試乗できる機会はなかなかないという。
ヤマハ担当者は「YPJ cafeのように、メーカーが主導して試乗イベントをやるというのはeバイクではあまり例がない。ヤマハはバイクのメーカーとして、長年ファンミーティングや試乗イベントをおこなってきた。そのノウハウを活かせたら。いろいろ触って、試してもらってeバイクの楽しさを味わって頂きたい」と話す。
この日参加したYPJオーナーは、自身の愛車で皇居周辺約40分のコースを走った。中には千葉県佐倉市から参加したユーザーや、4年間で2万kmをYPJで走破したという強者ユーザーも。それでもサイクリングガイドのプロが先導し、正しいヘルメットの装着方法からeバイクを楽しむコツ、観光ガイドのレクチャーまで、普段乗りとは違う体験に笑顔が溢れた。
「ワバッシュRTやクロスコアRCでも30万円〜40万円ちょっと。比較的高額な乗り物なので、ユーザーは男性が多く年齢層も高め。今回のような試乗の機会などを通じて、若い方や女性にも広くeバイクの楽しさを感じてほしい」と期待を込める。
YPJ cafeは年内開催の予定はないが、来年も様々な触れ合いの機会を計画中だという。
ヤマハのeバイクで都心をサイクリング、YPJ cafe 開催「気軽に参加して楽しさ味わって」
2023年10月22日(日) 08時00分
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