フォルクスワーゲン・ティグアン 次期型のプロトタイプ《photo by VW》

フォルクスワーゲンは6月15日、小型SUV『ティグアン』(Volkswagen Tiguan)次期型のプロトタイプの写真を公開した。ワールドプレミアは、今秋を予定している。

◆クラス初のHDマトリックスヘッドライト
次期ティグアンは3世代目モデルだ。次期ティグアンには、クラスで初めて、HDマトリックスヘッドライトをオプション設定する。「IQ.LIGHT」と呼ばれるHDマトリックスヘッドライトは、最上位SUVの『トゥアレグ』のために開発された。プレミアムクラスのモデルの照明技術が、次期ティグアンに拡大展開される。

次期型には、新しいディスプレイと操作コンセプトを含めて、インテリアを刷新する。次期ティグアンには、新開発のコックピットと新しいインフォテインメントシステムを搭載する。15インチのスクリーンには、ナビゲーション、音楽、空調などの重要な機能が表示され、クイックアクセスでカスタマイズすることも可能だ。

また、センターコンソールには「ドライビング・エクスペリエンス・コントロール」が設置される。小型スクリーンを備えたこのロータリーコントロールによって、ドライブモード、オーディオの音量、アンビエント照明の色などをコントロールする。上質な素材、新開発のシート、効果的な遮音対策により、快適性も追求している。

◆プレミアムクラスに匹敵する遮音性
次期ティグアンでは、上質な素材、新開発のシート、効果的な遮音性により、プレミアム性と快適性を引き上げている。とくに、新たにオプション設定される「アコースティックパッケージ」を組み合わせると、プレミアムクラスに匹敵する遮音性を実現するよう設計されているという。また、センターコンソールは収納スペースが広くなっている。

次期ティグアンには、プレミアムクラスのシートとして、「ergoActive」と呼ばれるフロントシートがオプションで用意される。エア調整による4ウェイ・ランバーサポートをはじめ、10チャンバー・プレッシャーポイント・マッサージ機能など、通常プレミアムクラスで採用されている機能を搭載する。また、シートヒーターやベンチレーションも装備されている。

全長はおよそ30mm長くした。全幅、全高、ホイールベースは、現行型とほぼ同じだ。次期型は、ラゲッジルームを拡大する。ラゲッジルーム容量は後席バックレストの高さまで積み込んだ場合、現行型に対して33リットル増えて、648リットルになる。ラゲッジルーム容量は、スペースの使い勝手の良さを物語っているという。

◆トランスミッションは「DSG」のみ
次期ティグアンのトランスミッションには、「DSG」のみが設定される予定だ。フォルクスワーゲン新世代EV「ID.」シリーズと同様に、ギアポジションの変更は、ステアリングホイールの右側にある操作性の高いステアリングコラムスイッチで行う。

スイッチを前方に回すと「D」、後方に回すと「R」に切り替わる、スイッチの側面を押すと、パーキングブレーキが作動する。さらに、ステアリングホイールの裏側には、パドルシフトが組み込まれている、としている。

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