ポルシェ タイカン GT プロトタイプ(スクープ写真)《APOLLO NEWS SERVICE》

ポルシェは間もなくBEVサルーン『タイカン』改良新型を発表予定だが、その目玉として1000psを超えると噂される超強力バージョン「GT」が用意されるという。その最新プロトタイプをカメラが捉えた。

◆トリプルモーター搭載の課題もクリアか、最強の「GT」
ニュルブルクリンクを走るプロトタイプの内部には、巨大なロールケージを配置。この日の雨に備えいくつかの作業が行われていたという。エクステリアでは、巨大なリアウィングを装着し、前輪に非常に大きなブレーキが確認できるほか、ホイールもGT専用のようだ。

そのほか、コーナーエアインテークを新設計し、丸い形状の下部ドライビングランプを備える。またヘッドライトは2024年モデルの『カイエン』でデビューした最新のHDマトリックス技術を採用するヘッドライトが装備される。リアの変更は最小限に見えるが、GTは下部コーナーに沿って追加の空力調整が行われる可能性があるだろう。

現在タイカンファミリーの最高級グレードは、「ターボS」だ。最大761ps(オーバーブースト時)を発揮する電動パワートレインを搭載し、0-96km/h加速は2.6秒となっている。しかしこのGTでは、初のトリプルモーターを積む。これまで現在のシャーシのパッケージングがそれを可能にするかどうかという疑問があったが、この最新プロトタイプを見る限り問題はクリアされたようだ。

噂によると最高出力は1014psを発揮する全輪駆動システムが搭載されるという。これはテスラ『モデルS プラッド』の1034psに肉薄する数値で、0-96km/h加速もプラッドの1.99秒以下、最高速度は320km/hを超えるという。

タイカンの超強力バージョンのワールドプレミアは、2023年内と予想される。最終的な車名は「タイカン ターボGT」、あるいはシンプルに「タイカンGT」が候補になっているようだ。

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