ジャガー Eタイプ ZP コレクション《photo by JAGUAR CLASSIC》

ジャガー・クラシック(JAGUAR CLASSIC)は6月6日、スポーツカーの名車『Eタイプ』のレース初勝利を称える『Eタイプ ZP コレクション』を欧州で発表した。

◆3.8リットル直6エンジンは最大出力265hp
Eタイプ ZPコレクションでは、オールトンブルーのドロップヘッドクーペ(ロードスター)と、クリスタルグレーのフィクスドヘッド(クーペ)の2台をセットで販売する。2台ペアのEタイプを7セット(合計14台)、フルレストアし、販売する予定だ。

「ZPコレクション」は、グラハム・ヒルとロイ・サルバドーリがドライブした1961年のレース優勝車にインスパイアされている。グラハム・ヒルがドライブしたオリジナルの「ECD 400」にインスパイアされたのが、オールトンブルーのドロップヘッドクーペだ。コントラストの効いたレッドのレザーインテリアとした。一方、ロイ・サルバドーリがドライブした「BUY 1」をイメージしたのが、クリスタルグレーのフィックスドヘッドクーペだ。ダークブルーのインテリアを採用する。

両モデルには、記念エンブレム、ブリッジ・オブ・ウィアー製のソフトレザー、特注アルミ製コンソールなどを装備する。パワートレインには、3.8リットル直列6気筒ガソリンエンジン(最大出力265hp)を搭載。ジャガー・クラシックが特別に開発したクロスレシオの5速MTを組み合わせている。

◆ナビゲーション機能を備えた最新のインフォテインメント
ZPコレクションは、1961〜1964年にかけて生産し、3.8リットル直列6気筒ガソリンエンジンを搭載した「シリーズ1」がベースとなっている。この3.8リットルエンジンには、日常的な扱いやすさを考慮して、電動クーリングファンや電子イグニッションを備えたアルミ製ラジエーター、光沢仕上げのステンレス製エキゾーストシステムを装着している。

5速MTは、すべてのギアにシンクロメッシュ機構を備え、ヘリカルカットギアと強化鋳造アルミケーシングを採用する。これにより、信頼性と耐久性が向上し、クロスレシオのギアによって、スムーズな変速を可能にしている。

また、Bluetooth接続、ナビゲーション機能を備えた「ジャガー・クラシック・インフォテインメント・システム」を搭載している。すべての車両は、ジャガー・クラシックのエキスパートが約2000時間をかけて作業する。

◆オールトンブルーをまとうドロップヘッドクーペ
ドロップヘッドクーペは、グラハム・ヒルがドライブしたインディゴブルーのECD 400から着想を得たオールトンブルーで塗装される。ボンネットとドアのゼッケンを表示するための丸いエリアは、ホワイトで仕上げ、フロントエアインテークの内側には、同色のリップスティックを装着した。オリジナル車両を忠実に再現するため、グリル全体のモチーフバーとフロントオーバーライダーは削除している。

ジャガー・クラシックのエンジニアはノーズを再加工し、さらに40時間以上かけて手作業で仕上げる。クローム仕上げのバンパー、ワイヤーホイールとジャガーヘリテージのロゴ入りホイールキャップを装着した。

1961年当時の仕様を正確に再現するために、ブナ材のステアリングホイール、溶接されたボンネットルーバー、ロック可能なキー付きの外部ボンネットラッチ、革製ボンネットストラップを採用する。リアエンドには「ZP」と「JAGUAR」のロゴを、燃料フィラーキャップ、車両カバー、ルーフカバーにもZPのロゴをレイアウトした。フロントフェンダー後方のシルバーのシールドの中には、ユニオンジャックとEタイプのシルエット、「Project ZP」のレタリングを配置した。

インテリアは、ブリッジ・オブ・ウィアー社のレッドレザーを採用し、当時と同じくハードデュラトリム仕上げとした。グラウラー・ホーンボタンはゴールド仕上げ。アルマイトアルミ製のセンターコンソールには、英国の彫刻アーティストであるジョニー・ダウェルが手がけたビスポークのパネルを追加している。

◆フィックスドヘッドクーペはクリスタルグレーで塗装
フィックスドヘッドクーペは、ロイ・サルバドーリが勝利を収めたBUY 1からインスピレーションを得て製作される。オリジナル車両のパールグレーに着想を得たクリスタルグレーのボディカラーを採用した。クリスタルの名称は、サルバドーリがEタイプで初めて勝利を収めたクリスタルパレスに由来している。

ドロップヘッドと同様、ホワイトのラウンデル、クローム仕上げのバンパー、溶接されたボンネットルーバー、専用のサイドグラフィックディテールを装備した。さらに、英国バーミンガムに拠点を置くスペシャリスト、ヴォートンズ(Vaughtons)と協力し製作したエンブレムも装着される。

ダークネイビーのブリッジ・オブ・ウィアー社のレザーインテリアと、それにマッチするハードデュラトリム、ブナ材のステアリングホイールを採用した。アルマイトアルミ製のセンターコンソールのパネルには、月桂樹の冠、クリスタルパレスのサーキットレイアウト、車両のシルエットに加え、ロイ・サルバドーリのニックネームの「King of the Airfields(飛行場の王)」の文字を彫刻している。

ジャガー Eタイプ ZP コレクション《photo by JAGUAR CLASSIC》 ジャガー Eタイプ ZP コレクション《photo by JAGUAR CLASSIC》 ジャガー Eタイプ ZP コレクション《photo by JAGUAR CLASSIC》 ジャガー Eタイプ ZP コレクション《photo by JAGUAR CLASSIC》 ジャガー Eタイプ ZP コレクション《photo by JAGUAR CLASSIC》 ジャガー Eタイプ ZP コレクション《photo by JAGUAR CLASSIC》 ジャガー Eタイプ ZP コレクション《photo by JAGUAR CLASSIC》 ジャガー Eタイプ ZP コレクション《photo by JAGUAR CLASSIC》 ジャガー Eタイプ ZP コレクション《photo by JAGUAR CLASSIC》