メルセデスEQS SUV《写真撮影 中野英幸》

メルセデス・ベンツ日本は5月29日、『EQS SUV』を発表・発売した。メルセデスベンツが培ってきたラグジュアリーと快適性のと理想を実現した電気自動車セダン『EQS』に、大人7人が快適に過ごすことができる質感が高い室内空間と、SUVならではの使い勝手を加えたモデルだ。

●ダッシュボードを埋め尽くすMBUXハイパースクリーン
EQS SUVの室内には一貫したデジタル化が施された。MBUXハイパースクリーンはこれを象徴するものだ。コックピットエリアに映像の世界を作り出すもので、コックピットディスプレイとメディアディスプレイ、それに助手席ディスプレイが1つに融合している。左右Aピラーの間(幅141cm)にあり、ダッシュボードをほぼ埋め尽くす。

MBUXハイパースクリーンは、3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機 ELメディアディスプレイ、有機 ELフロントディスプレイ[助手席])とダッシュボード全体を、1枚のガラスで覆っている。触覚フィードバックや力覚フィードバックなどの直感的タッチ操作を採用した。EQS450 4MATIC SUV にオプション、EQS580 4MATIC SUV Sports に標準装備。

●3列目シートも標準装備
2列目シートは、前後130mmの電動スライドを標準装備しており、バックレストは電動リクライニングを備える(前へ14度、後ろへ4度)。バックレストは40:20:40分割可倒式だ。シートヒーターを備えた3列目シートも標準装備している。使わない時はラゲッジルームのフロアにフラットに埋め込まれており、そこから起こして使用する。

ラゲッジルームの容量は5人乗車の場合、645Lから880Lまで無段階に増減でき、最大ではゴルフバッグを4つ積み込める。2列目シートを倒すと最大2020Lとなり、7座席全てを使用する場合は3列目シート後方に195Lのスペースが確保される。

インテリアトリムでは、メルセデスベンツのスターパターンをアルミニウムで象嵌(ぞうがん)した、ブラウンマグノリアウッドトリムが加わった。スターの形をレーザーで穴あけ加工したアッシュウッドに、ステンレススチールの薄板を裏からプレスして、スターの穴に押し込んでいる。

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