トヨタ ライズ Z(ハイブリッド・2WD)《写真提供 トヨタ自動車》

トヨタ自動車は、ポール側面衝突試験で不正があった『ライズ』について、ダイハツ社内試験を実施。法規に定められた安全性に関する基準を満たした結果となったと発表した。

ダイハツは5月19日、ダイハツ『ロッキー』および、OEM供給モデルのトヨタ『ライズ』の国内向けハイブリッド車(HEV車)について、ポール側面衝突試験(UN-R135)の認証手続きに不正があったことを公表し、出荷・販売を停止した。

トヨタでは現在、ライズHEVを使用しているユーザーが、安全に対して不安・懸念を感じていいることから、自主的に安全性能を確認するための社内試験をダイハツ 滋賀テクニカルセンターにて実施した。

社内試験では、車両が電柱などに横から衝突した際の安全性を確認するため、電柱等を模したポールに時速32kmで車両側面を衝突。「乗員の衝撃(傷害値)が法定基準を満たしていること」「ドアの外れや開放がないこと」「衝突後の燃料漏れの量が一定値以下であること」など、法規に定められた安全性に関する基準をすべて満たす結果となった。

トヨタ・ダイハツは今後、出荷・販売の再開に向けて、認証当局立会いでの試験や、ライズHEVに関するその他の認証項目の確認など、必要な手続きを当局と相談しながら進めていく。

試験イメージ《図版提供:トヨタ自動車》 試験結果《表提供:トヨタ自動車》