BMW 5シリーズ・セダン 新型の「530e」《photo by BMW》

BMWは5月24日、ミドルクラスセダンの『5シリーズセダン』(BMW 5 Series Sedan)の新型を欧州で発表した。

新型は、『5シリーズ』ならではのスポーティエレガンスを、ブランドの最新デザイン言語で表現した。目標は、『3シリーズセダン』よりも存在感があり、『7シリーズ』よりもスポーティであること。ひと目でダイナミックなビジネスセダンと認識できるフォルムを目指している。

新型のフロントには、ツインヘッドライトと最新のBMWキドニーグリルを装着した。ほぼ垂直に配置されたLEDは、ウインカーとデイタイムランニングライトとして機能する。前方に大きく張り出したBMWキドニーグリルは、ワイドなデザイン。オプションで光るキドニーグリルの「BMWアイコニック・グロー」が選択できる。

新型のコックピットは、従来モデルと比較して操作スイッチの数が大幅に削減された。これは、デジタル化を進めたためだ。フルデジタルディスプレイの「BMWカーブド・ディスプレイ」は、12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで構成されている。ステアリングホイールは、フラットボトムの新デザイン。コントロールパネルやセンターコンソールのセレクターレバーには、触覚フィードバックが採用されている。

新型には、プラグインハイブリッド車(PHEV)として、「530e」グレードを設定する。最新世代の「BMW eドライブ」技術を導入した。2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力190hp、最大トルク31.6kgmを発生する。8速AT「ステップトロニックスポーツ」と一体設計されたモーターは、最大出力184hp、最大トルク25.5kgm。PHEVシステム全体で、299hpのパワーと45.9kgmのトルクを獲得する。この効果で、0〜100km/h加速6.4秒、最高速230km/hの性能を発揮する。

バッテリー(二次電池)はリチウムイオンで、蓄電容量は19.4kWh に大容量化した。これにより、EVモードの航続は最大101km(WLTPサイクル)に拡大する。EVモードの最高速は140km/hだ。バッテリーの充電に関しては、出力7.4kWのチャージャーで約3時間、としている。

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