BMW  i7 の「xDrive60」《photo by BMW》

BMWは5月4日、フランスで5月16日に開幕する「第76回カンヌ国際映画祭」において、大型EVセダン『i7』の後席の「BMWシアター・スクリーン」を使った映画上映会を行うと発表した。

i7は、第76回カンヌ国際映画祭を訪れるゲストの送迎に使用される。ゲストはi7の後席で、「BMWシアター・スクリーン」の31.3インチパノラミックディスプレイで上映する「BMWフィルム」の最新作を楽しむことができる。

◆後席天井のほぼ全幅に広がる「BMWシアター・スクリーン」
BMWシアター・スクリーンは、ヘッドライナーからフロントシートのバックレストまで下がり、後席天井のほぼ全幅にわたって広がって、i7 の後席をエンターテインメント空間に変える。大型のパノラミックディスプレイと 「Bowers & Wilkins」のダイヤモンドサラウンドサウンドシステムが一体となり、後席を専用の車内パーソナルシネマへ転換させる、と自負する。

後席には、「エグゼクティブ・ラウンジ・シート」を採用する。後席の乗員は、足を伸ばしてくつろぐことができる。後席のドアパネルには、5.5インチのタッチスクリーンを組み込む。インフォテインメントシステムやBMWシアター。スクリーン、オートエアコン、シート設定などを、くつろいだ状態のまま、操作することができるという。

ダッシュボードでは、14.9インチの「BMWカーブド・ディスプレイ」に加えて、インストルメントパネル、ドア部分の新設計ライトとストリップが、現代的なルック&フィールと品質を表現する。 BMWインタラクションバーはアンビエントライトの一部であり、一体デザインのコントロールボタンも備えている。さらに、新開発のスカイラウンジパノラマガラスルーフには、個別に調整可能なLEDライトスレッドが付く。

◆最新世代の「iDrive」オペレーティングシステム
i7には、BMWのEVに共通する「iブルー」のアクセントが配されており、セグメントをリードする持続可能性を強調している。キドニーグリルには、BMW iのロゴが付く。エアインテークの水平バー、サイドスカートとリアバンパーのトリム、フロントとリアのBMWロゴの周囲は、BMWのiブルーで仕上げている。

EVの『iX』、『i4』と比較して、充電ソフトウェアが改善されており、高電圧バッテリーの温度がより正確に制御され、充電プロファイルを保存できる。これに加えてi7では、「BMWマップス」搭載のナビゲーションシステムが、充電に最適化されたルートをより迅速かつ詳細に表示するようになった。

新しい「マイモード」と最新世代の「iDrive」オペレーティングシステムによって、革新的なユーザーエクスペリエンスを実現することに重点を置く。マイモードを使用すると、ドライバーは車両の走行特性やインテリアの雰囲気をカスタマイズできる。

◆1回の充電での航続は最大625km
i7のEVパワートレインには、第5世代の「BMW eDrive」テクノロジーを導入する。フロントアクスルとリアアクスルのそれぞれに、電気モーター、パワーエレクトロニクス、トランスミッションをコンパクトに一体設計した。

「xDrive60」グレードの場合、フロントのモーターが最大出力258hp、最大トルク37.2kgm、リアのモーターが最大出力313hp、最大トルク38.7kgmを引き出し、システム全体で544hpのパワーと、76kgmのトルクを獲得する。パワフルなツインモーターは、0〜100km/h加速4.7秒、最高速240km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は101.7kWh。厚さ110mmのスリムな高電圧バッテリーは、車両の床下の低い位置にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大625km(WLTPサイクル)に到達する。バッテリーは、最大出力195kWの急速充電に対応しており、およそ10分で170kmの航続に必要なバッテリー容量を充電できる、としている。

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