メルセデスベンツ GLE クーペ 改良新型《photo by Mercedes-Benz》

メルセデスベンツは3月7日、ミドルクラスのSUVクーペ『GLEクーペ』(Mercedes-Benz GLE Coupe)の改良新型の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、9万7562ユーロ(約1400万円)と発表されている。

◆新形状のフロントグリルとバンパーを採用
改良新型GLEクーペには、「AMGライン」のエクステリアが標準装備された。クロームの星パターンを備えたダイヤモンドグリル、クロームトリム仕上げの AMGフロントバンパー、ボディ同色のAMGサイドシルパネル&ホイールアーチクラッディング、ディフューザー風インサートを備えたAMGリアバンパーが含まれる。AMGラインのエクステリアには、新デザインの21インチアルミホイールも採用されている。

改良新型の外装には、新形状のフロントバンパーを採用した。フロントグリルには、クロームインサート付きのツインバーをあしらう。バンパーの両サイドには、2本のクロームフィンが添えられた。標準装備のLEDハイパフォーマンスヘッドランプには、上下2つのランプが特徴的なデイタイムランニングライトが組み込まれる。オプションの 「マルチビームLED」では、デイタイムランニングライトの楕円ランプが、上下の合計4つに増える。テールライトも新形状で、ライトの内部にはツインバーが配された。ボディカラーは、ソーダライトブルーメタリックと 「MANUFAKTUR」によるアルパイングレーソリッドが新色だ。

室内には、スポーク部分にセンサーを備えた最新世代のステアリングホイールを装着した。左右のタッチ部分に触れることにより、ドライバーはステアリングホイールを通じて、ディスプレイを操作できる。センターとサイドのエアベントは、従来のブラック仕上げからクローム仕上げに変更された。メルセデスマイバッハ『GLS』同様、スラットに亜鉛メッキされた金属を使う。内装色には、バイアブラウン/ブラックが新たに用意されている。

◆内燃エンジン車はすべて48Vマイルドハイブリッドに
内燃エンジン搭載車はすべて、48Vテクノロジーと組み合わされた「スタータージェネレーター(ISG)」を備えたマイルドハイブリッドのみとなる。改良新型には、第2世代のスタータージェネレーターを組み込み、加速時などに、モーターが20hpのパワーと20.4kgmのトルクを発揮し、エンジンをアシストする。

ISGのシステムには48ボルトの電気システムが含まれており、エンジン停止、ブースト、回生などの機能があり、燃料を節約する。さらに、エンジンはISGの助けを借りて、迅速かつ快適に始動する。アイドリング時には、ISGとエンジンがインテリジェントに相互作用し、スムーズな動作を実現する。

ディーゼルの「GLE 450 d 4MATICクーペ」グレードには、3.0リットル直列6気筒ターボディーゼルエンジンを搭載する。最大出力は367hp/4000rpmを発生する。最大トルクは、76.5kgm/1350〜2800rpmを引き出す。ブースト時には、モーターが最大で20hpのパワーと20.4kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。動力性能は、0〜100km/h加速が5.6秒。最高速は、250km/h(リミッター作動)となる。

日本仕様の現行型「GLE 400 d 4MATIC クーペ スポーツ」グレードでは、3.0リットル直6ターボディーゼルエンジンの最大出力が330ps、最大トルクが71.4kgm。改良新型では、直6ターボディーゼルエンジンが強化されている。

◆「ハイ、メルセデス」と呼びかけて起動する音声アシストが性能向上
インフォテインメントシステムの「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」は第2世代に進化した。ハードウェアとソフトウェアが改良され、さらにデジタル化され、インテリジェント化されている。

さまざまな車両の機能と快適性の機能を、鮮やかなLCDディスプレイで制御できる。ドライバー正面とダッシュボード中央のディスプレイは、引き続き12.3インチ。ダッシュボード中央のディスプレイは、タッチスクリーンとした。Apple「Car Play」と グーグル「Android Auto」は、ワイヤレスで利用できるようになった。ディスプレイは、3種類の表示スタイル(クラシック、スポーティ、ディスクリート)と4種類のモード(ナビゲーション、アシスタンス、サービス、オフロード)でカスタマイズできる。

「ハイ、メルセデス」と呼びかけて起動する音声アシスタントは、「Mercedes me」アプリでオンラインサービスを有効にすることで、よりインタラクティブで学習できるようになる。さらに、乗員が「ハイ、メルセデス」と呼びかけなくても、システム自らが学習して特定の動作を行う。たとえば、電話の着信を自動的に受けることができるようになる。また、「ヘルプ」コマンドによって、車両の機能の説明を受けたり、Bluetooth でスマートフォンを接続する方法や救急箱の場所などの質問に、回答してくれたりする。車内での乗員の位置も認識。さらに、室内照明やブラインドなどの機能を、音声コマンドで制御できるようにしている。

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