プジョー 508 PSE 改良新型《photo by Peugeot》

プジョーは2月24日、ミドルクラスモデルの『508』シリーズの高性能電動モデル「508 PSE」(Peugeot 508 PSE)の改良新型を欧州で発表した。ボディは4ドアとワゴンの「SW」を用意している。

◆1.6リットル直4ターボエンジンにツインモーター
「PSE」とは、プジョー・スポール・エンジニアードの略だ。508 PSEは、プジョー508をベースに開発された高性能なプラグインハイブリッド車(PHEV)となる。

PHEVパワートレインは、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「PureTech」エンジンが、最大出力200psを発生する。フロントとリアに置かれるモーターは、フロント側が最大出力110ps、リア側が最大出力113psを引き出す。

エンジンとモーターを合わせたシステム全体のパワーは360psで、4輪を駆動する。バッテリー(二次電池)はリチウムイオンで、蓄電容量を従来の11.5kWhから12.4kWhへ大容量化した。バッテリーの充電は、出力7.4kWチャージャーで約1時間40分だ。

◆クリプトナイトカラーを配した特別な内装仕上げ
コンフォート、ハイブリッド、スポーツの3種類の走行モードに応じて、可変ダンピングシステムが最適化される。車高は下げられており、トレッドはフロントが24mm、リアが12mm拡大している。

ブレーキは、フロントに固定式4ピストンキャリパーと直径380mmのブレーキディスクを装備した。タイヤはミシュラン「パイロットスポーツ4S」で、20インチアルミホイールを組み合わせる。

室内には、クリプトナイトカラーのシグネチャースレッドが追加された。特別な内装仕上げが施され、ダッシュボード、アームレスト、コンソールのフォームパッドも強調されている。従来のシフトレバーを廃止して、トグル式ギアセレクターを装備した。ドライバーは、8速ATのさまざまなモードを、ワンタッチで選択できる。回生ブレーキを強めに作動させるブレーキモード「B」も付く。

◆グロスブラック仕上げの専用フロントグリル
「PEUGEOT i-Cockpit」 は、最新バージョンに進化した。10インチの高解像度センタースクリーン、コネクテッドナビゲーション、自然言語による音声認識、ワイヤレス接続、無線アップデートを備えた「PEUGEOT i-Connect Advanced」インフォテインメントシステムを採用している。中央の画面の下には、ピアノキーが装備された。メインメニュー、空調設定、アプリケーション、先進運転支援、電話、メディア、車両設定へのショートカットが行える。画面上部のバナーには、外気温度情報、空調、ウィジェットページ内の位置、接続データ、通知、時間が表示される。

コンパクトなステアリングホイールの中央には新しいプジョーのエンブレムがあしらわれた。オーディオや電話などのマルチメディアシステムのコントロールと、音量と音声のコントロールが配置されている。ステアリングホイールの向こう側にあるデジタルクラスターは、ステアリングホイールのスイッチで変更できる。新しい表示モード(TomTomコネクテッドナビゲーション、ラジオ/メディア、先進運転支援など)を使用して、カスタマイズやパーソナライズが行える。

フロントマスクを大幅に変更した。フロントグリルは、バンパーアッパー部分のほぼ全面まで拡大する。新しいプジョーのエンブレムがグリルの中央にあしらわれ、そこから外側に向かって放射状に広がるデザインを採用した。グリルは専用のグロスブラック仕上げ。3本の爪を備えたクリプトナイトのシグネチャーが、ボンネットの先端に添えられている。

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