ヤマハ発動機は、フロント2輪のLMW(リーンマルチホイール)モデル『トリシティ125』および『トリシティ155 ABS』をモデルチェンジし、2月28日(125)、4月14日(155)にそれぞれ発売する。
トリシティ125/155 ABSは、LMWテクノロジーによる安定感のあるコーナリングと上質なクルージング性能を兼ね備えたスポーツコミューター。中でもトリシティ155 ABSは高速道路も走行可能なことから、通勤・通学だけでなく週末のツーリングまで幅広いシチュエーションでライディングの楽しさを味わえる。
今回のモデルチェンジでは、走りの楽しさと燃費・環境性能を両立させるBLUE COREエンジンを平成32年排出ガス規制に適合させて搭載。新作シリンダーヘッドを採用し、コンパクトな燃焼室を形成することで、従来の10.5:1から11.6:1(155のみ)へと圧縮比を高め、高効率燃焼を実現している。吸気バルブは20.5mm径へと拡大し、良好な吸気効率を確保。シリンダーヘッドは、冷却経路を最適化し信頼性の向上を図っている。
また、始動時はスターターモーターとして、走行時はジェネレーターとして機能する「スマートモータージェネレーター」を採用。スターターモーターと減速ギアが不要となり、軽量・コンパクト化と静かなエンジン始動を実現している。さらに信号待ちなどで自動的にアイドリングを停止し、再発進時には静かな始動できる「ストップ&スタートシステム」を採用。再発進はスロットルグリップを回すことで、瞬時にエンジンが掛かり滑らかに発進できる。
ステアリング機構には、大型スポーツタイプのLMWモデル『ナイケン』や『トリシティ300』で実績のある「LMWアッカーマン・ジオメトリ」を新たに専用設計し採用する。フロントサスペンション周りとのバランスを最適化し、自然な操縦性と接地感を実現。快適で質感ある乗り心地をもたらし、押し歩きもスムーズとなった。新フレームは縦剛性、ねじり剛性を強化しつつ、適度なしなりを確保。エンジン搭載位置などのバランスを整え、上質感があり自然なハンドリング、優れた直進安定性、乗り心地を支える。またホイールベースを1350mmから1410mmへ延長したことにあわせ、リアサスペンションはショックアブソーバーの全長を延長。バネレート及び減衰力を最適化することで、上質感があり落ち着いた走行性をもたらしている。
また、専用アプリ「ヤマハモーターサイクルコネクト(Y-コネクト)」に対応。スマートフォンの通知や、電話・メールの着信、スマートフォンのバッテリー残量などを車両メーターに表示できるほか、スマートフォン画面のサブメーターとして利用し、エンジン回転数、スロットル開度、エコ運転状況などを表示できる。このほか、ノブ操作だけでエンジン始動が可能な「スマートキー」、新デザインのメーターパネル、フットスペースの前後長を約20mm延長した「フットボードスペース」、操作しやすい「タンデムフットレスト」、照射範囲を拡大した「ヘッドランプ」など、日常使いに便利な機能を充実させた。
トリシティ125はグレーイッシュブルー、ホワイト、マットグレーの3色を展開し、価格は49万5000円。トリシティ155 ABSはマットベージュ、ホワイト、マットグレーの3色を展開し、価格は56万6500円。
ヤマハ トリシティ125/155、足回り変更で乗り心地アップ…専用アプリにも対応
2023年02月10日(金) 16時00分
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