アルピナ B5 GT《photo by Alpina》

アルピナは1月23日、BMW『5シリーズ』をベースにした高性能モデル『B5 GT』(Alpina B5 GT)を欧州で発表した。4ドアセダンの「リムジン」と、ワゴンの「ツーリング」を合わせて、世界限定250台を生産する計画で、日本市場にも導入される予定だ。

◆0〜100km/h加速3.4秒で最高速は330km/h
アルピナB5 GTでは、4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを、さらなる高出力化を目指してチューニングした。最大出力は621psから634psへ、13ps強化。最大トルクは81.6kgmから86.7kgmへ、5.1kgm引き上げられた。アルピナ史上、最もパワフルなエンジンになるという。

これは、空気の流れを最適化したエアインテークダクトとエアインテークサイレンサー、さらにそれに伴ってエンジンソフトウェアとブースト圧を変更した成果だ。ZF製8速スポーツATのソフトウェアは高トルクに合わせて調整された。ローンチコントロールも改良されている。

0〜100km/h加速は、リムジンが3.4秒、ツーリングが3.6秒。最高速は、リムジンが330km/h、ツーリングが322km/hに到達する。

◆新デザインの20インチのアルピナ鍛造クラシックホイール
フロントエンドの剛性を高めるために、ドームバルクヘッドストラットを採用した。ステアリングの精度とフィードバックの向上にも貢献しているという。ツーリングでは、車高を少し下げることで低重心化を図り、リアアクスルのロールが最適にサポートされるようにした。

中央にサイレンサーを配置した新しいアルピナスポーツエキゾーストシステムは、響き豊かなV8サウンドを追求する。2組のツインテールパイプには、窒化チタンによるブラックのコーティングが施された。

20スポークデザインの20インチのアルピナ鍛造クラシックホイールは、最新バージョンとした。この新デザインでは、ロック付きのセンターホイールカバーに向かって伸びる繊細なスポークが特長だ。ホイールには、「マロンヴォルチャーノ」の特別仕上げが施され、控えめに「B5 GT」のロゴが配された。軽量構造のドリルドブレーキディスクと耐熱性能の優れたブレーキパッドを組み合わせた高性能ブレーキシステムも装備している。

◆特別仕立ての内外装
控えめなダイブプレーンと前部のパーシャルフロントスプリッターを装備した。標準色のアルピナブルーとアルピナグリーンに加えて、ぺトロールマイカ、ベルデブリティッシュレーシング、チョーク、イモラレッド、デイトナバイオレット、アークティックレースブルーの6色がオプションで選べる。

内装では、ナッパレザーのカラーが標準で複数用意された。オプションで、フルメリノレザーも3種類が選択できる。ヘッドレストの前面には、マロンヴォルチャーノのB5 GTロゴの刺しゅうが、ホワイトのアウトライン付きで添えられた。

また、サイドボルスターが張り出したスポーツシートも限定で用意される。ブルーのカラーアクセントと「ALPINA」のロゴが入るブラックのダコタレザーとブラックのアルカンタラシートセンターの組み合わせも手作業で仕上げられている。

◆限定車を示すシリアルナンバーを刻印
レザー仕上げのインストゥルメントパネルやウッドトリムの「アルピナ・ウォールナット・アンソラジット」を採用する。インテリアのカラーアクセントは、ホイールのマロンヴォルチャーノ仕上げがベースになっており、例えば「アルピナ・スウィッチ・トロニック」のパドルシフトやスポーツレザーステアリングホイールには、コーディネートされた色合いとした。

同様に、B5 GTのメタルエンブレムをあしらったフロアマットと、レザーパイピングを施したトランクマットのカラーも、マロンヴォルチャーノとした。センターコンソールとエンジンルームの特別なステンレススチール製のアルピナプロダクションプレートには、限定車を示すシリアルナンバーが刻印される、としている。

アルピナ B5 GT《photo by Alpina》 アルピナ B5 GT《photo by Alpina》 アルピナ B5 GT《photo by Alpina》 アルピナ B5 GT《photo by Alpina》 アルピナ B5 GT《photo by Alpina》 アルピナ B5 GT《photo by Alpina》 アルピナ B5 GT《photo by Alpina》 アルピナ B5 GT《photo by Alpina》 アルピナ B5 GT《photo by Alpina》