ボルボ EX90《photo by Volvo Cars》

ボルボカーズは1月4日、米国ラスベガスで1月5日に開幕するCES 2023において、新型3列シート電動SUV『EX90』(Volvo EX90)を北米初公開すると発表した。

◆1回の充電での航続は最大600km
EX90は、EV化を推し進めるボルボのラインナップの頂点に位置するモデルで、従来の『XC90』とは別に新たにリリースされる(XC90の生産と販売も継続される)。EX90は自社開発の全く新しいEV技術をベースにする。当初販売されるツインモーター全輪駆動モデルは、2つの永久磁石式電気モーターを搭載し、システム全体で408hpのパワーを引き出す。

バッテリーは蓄電容量が111kWhと大容量。1回の充電での航続は、408hp仕様の場合、最大で600km(WLTPサイクル)に到達する。急速充電を利用すれば、30分以内にバッテリーの8割の容量を充電できる。

また、EX90には、「パフォーマンス」仕様が設定される予定だ。ツインモーターは、最大出力が517psへ引き上げられる。最大トルクは92.8kgmを獲得している。

◆14.5インチの縦長センタースクリーン
車内では、2つのスクリーンからすべての機能にアクセスし、状況に応じた明確な情報を表示する。最新のインフォテインメントとコネクティビティが、車両と自宅のシームレスな接続を実現する。自宅にいながら車両を遠隔操作できる機能など、幅広いGoogleアプリやサービスが組み込まれている。

14.5インチの縦長センタースクリーンがインフォテインメントシステムへの入り口となる。インフォテインメントシステムは、シンプルで情報過多にならないという原則に基づいて設計された。センタースタックとドライバー正面のディスプレイは、スマートな方法で情報を表示し、好みの方法でカスタマイズできる。また、ワイヤレスのApple「CarPlay」やグーグル「Android Auto」にも対応する予定だ。

インフォテインメントシステムには、Googleが組み込まれているほか、5G接続が可能な地域では、5G接続が標準となっている。5G接続のおかげで、必要なアプリケーションをホーム画面にインストールし、直感性の高いナビゲーションを楽しむことが可能に。また、ボルボカーズ初となる「ドルビーアトモス」を搭載。ヘッドレスト一体型スピーカーを含めた25個のスピーカーで、臨場感あふれるサウンドを追求した「Bowers & Wilkins」オーディオシステムで、お気に入りの音楽をストリーミング再生できる。5Gが利用できない地域では、ボルボが大手サービスプロバイダーと提携し、サービスを実施する。目的地の検索、お気に入りの音楽のストリーミング、お気に入りのアプリのインストールなど、直感的なセットアップが行えるようにした。

◆Googleに依頼して車両のロックや車内温度の調節が可能
さらに、EX90には「フォンキーテクノロジー」を導入しており、スマートフォンで車のロックを解除できる。UWB業界標準に基づき開発されたこの技術は、幅広いブランドとモデルのスマートフォンに対応し、必要なときに家族や友人とキーを共有することができる。遠隔操作を使えば、車と自宅の間をシームレスに往来できる。Googleに依頼するだけで、自宅にいながらボルボEX90のロック、車内温度の調節を行うことが可能に。また、バッテリーの充電量も知ることができる。

EX90には、約15%の再生スチール、約25%の再生アルミニウム、48kgの再生プラスチックとバイオベース材料が使用されている。これは車両全体のプラスチックの約15%に相当し、これまでのボルボ車では最高レベルの比率という。

天然素材と責任ある方法で調達された素材を使い、快適でエレガントな空間を目指した。EX90のインテリアは、2040年までに完全に循環するクライメートニュートラルな企業になるというボルボカーズのサステナビリティな野心を反映したもの、としている。

ボルボ EX90《photo by Volvo Cars》 ボルボ EX90《photo by Volvo Cars》 ボルボ EX90《photo by Volvo Cars》 ボルボ EX90《photo by Volvo Cars》 ボルボ EX90《photo by Volvo Cars》 ボルボ EX90《photo by Volvo Cars》 ボルボ EX90《photo by Volvo Cars》 ボルボ EX90《photo by Volvo Cars》 ボルボ EX90《photo by Volvo Cars》