BMW X1 新型《photo by BMW》

BMWは、コンパクトSUV『X1』新型に11月、2つの新グレードを欧州で追加設定すると発表した。X1はBMWの「SAV」(スポーツ・アクティビティ・ビークル)の入門モデルで、新型は3世代目となる。

◆ディーゼルの「xDrive20d」は燃費20.8km/リットル
欧州市場で11月に追加設定されるのは、ガソリンエンジン搭載車とディーゼルエンジン搭載車のそれぞれ1グレード。トランスミッションは、ダブルクラッチを備えた7速「ステップトロニック」。駆動方式は、ガソリンが2WD(FF)、ディーゼルが4WDの「xDrive」を組み合わせる。

7速ステップトロニックトランスミッションには、電気モーターが組み込まれており、第2世代の48Vマイルドハイブリッドとして機能する。このテクノロジーは、エンジンの効率とモーターのパワー供給の両方を向上させるのに役立つという。

3気筒ガソリンエンジンを搭載する2WDの「sDrive20i」グレードは、最大出力156hp、最大トルク24.5kgmのエンジンに、最大出力19hp、最大トルク5.6kgmのモーターを組み合わせて、システム全体で170hpのパワーと28.6kgmのトルクを引き出す。0〜100km/h加速8.3秒の性能を発揮する。

4気筒ディーゼルエンジンを搭載する4WDの「xDrive20d」グレードは、最大出力150hp、最大トルク36.7kgmのエンジンに、最大出力19hp、最大トルク5.6kgmのモーターを組み合わせて、システム全体で163hpのパワーと40.8kgmのトルクを引き出す。0〜100km/h加速は8.6秒だ。燃費性能は20.8km/リットル、CO2排出量は127g/km(WLTPサイクル)とした。

◆直立したフロントに大型キドニーグリル
新型のエクステリアは、車体表面やキャラクターラインなどに、SAVのアイデンティティを明確に示している。デザインの特徴としては、パワフルなプロポーション、ほぼ正方形のホイールアーチの輪郭、フロントとリアのBMWXモデルらしいスタイリングがあるという。

エクステリアは、直立したフロントエンドに大型でスクエアなキドニーグリル、スリムなLEDヘッドライトを配置し、存在感を追求した。オプションで、マトリックスハイビーム、パルセイティング・ターンインジケーター、可変配光式のアダプティブLEDヘッドライトが選択できる。

表情豊かに彫りが刻まれたボディと長いルーフラインは、新型のダイナミックなシルエットを強調する。リアは、スリムなウィンドウやLEDテールライト、拡幅されたホイールアーチがSAVらしい外観を生み出している。

新型のボディサイズは、全長4500mm、全幅1845mm、全高1642mm、ホイールベース2692mm。従来型(全長4447mm、全幅1821mm、全高1598mm、ホイールベース2670mm)に対して、53mm長く、24mmワイド、44mm背が高い。ホイールベースは22mm延びた。

◆コンパクトなATセレクターを採用
インテリアは、スリムなインストルメントパネルに、「BMWカーブドディスプレイ」を採用した。一体型コントロールパネルを備えたフローティングタイプのアームレスト、センターコンソール前面には間接照明付きスマートフォントレイを装備する。また、改良新型『3シリーズ』同様、コンパクトなATセレクターが採用されている。オプションのトレーラー牽引ヒッチは、スイッチ操作による電動式となった。

新開発されたシートは、穴あきタイプの「Sensatec」とレザー仕様の「Vernasca」の両オプションが選択できる。また、スポーツシート、メモリー機能付き電動シート、マッサージ機能付きランバーサポートもオプションで用意した。安全面では、フロントシートの間に、インタラクションエアバッグが採用されている。

新型の後席には、3つのフルサイズのシートがあり、快適性を追求する。40対20対40の3分割で、背もたれを倒したり、座面を折り畳んだりすることができる。オプションで、後席のスライド機能が選べる。トランク容量は540リットル。後席を折り畳めば、最大で1600リットルに拡大する。

BMW X1 新型《photo by BMW》 BMW X1 新型《photo by BMW》 BMW X1 新型《photo by BMW》 BMW X1 新型《photo by BMW》 BMW X1 新型《photo by BMW》 BMW X1 新型《photo by BMW》 BMW X1 新型《photo by BMW》 BMW X1 新型《photo by BMW》 BMW X1 新型《photo by BMW》