メルセデスベンツ『Eクラス』の高性能モデル、AMG『E53』の次期型プロトタイプをスクープ。フルモデルチェンジで搭載される直4電動ターボチャージャーの実力とは?
直6ターボと決別、直4電動ターボで進化する
EクラスのAMGバリエーションでは「E43」、「E53」、「E63」、「E63S」をラインアップするが、このフルモデルチェンジを機についに電動化を果たすことになる。今回スクープしたE53は、従来の直列6気筒ターボチャージャーエンジンと決別し、先行して『SL43』、『C43』、『C63 S』に搭載されている2.0リットル直列4気筒の電動ターボチャージャー「M139」エンジンを搭載するPHEVとなる。
9月21日に発表されたばかりの「C63 S Eパフォーマンス」では最高出力689psを叩き出すが、E53では630ps程度になるとみられる。それでも従来モデルが435psだったことを考えれば、大幅なパワーアップに違いはない。
トランスミッションもC63 S Eパフォーマンスと同じであれば、トルクコンバーターではなく、湿式クラッチパックを備えた9速ATとなる。通常のATと比べ応答性に優れ、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)と比較しても低速の洗練度で勝るという。
プロトタイプから見えるものは
スクープサイト「Spyder7」がニュルブルクリンク付近で捉えたプロトタイプは、ボディを厳重にカモフラージュしているが、パナメリカーナグリルを隠すダミーグリルが見てとれる。また足回りにはマルチスポークホイールを装着、その後ろには大きなブレーキディスクが確認できるほか、後部では、円形のクワッドエキゾーストパイプがインストールされている。
わずかに見えるキャビン内では、センタースタックに角度のついたタブレットスタイルのインフォテインメントディスプレイを搭載。最新のCクラスと共通したレイアウトが確認できる。
E53のワールドプレミアは2023年と予想され、その後兄貴分のE63が導入予定だ。E63は、C63 Sよりもさらに高出力となることが保証されているが、情報筋によるとE63もE53と同じく直4電動ターボにダウンサイズされる可能性があるという。
メルセデスAMG『E53』も直4電動ターボ化!ダウンサイズで進化する次期型をスクープ
2022年10月15日(土) 08時00分
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