メルセデス・ベンツ日本は9月14日、『C220d』などディーゼルエンジン搭載車8モデルについて、クーラントポンプに不具合があるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのはメルセデスベンツ『C220d』、『C220dステーションワゴン』、『CLS220d』、『E220d』、『E220dステーションワゴン』、『E220d 4マチック ステーションワゴン』、『E350de』、『GLE400d 4マチック クーペ』の8車種で、2012年4月16日〜2022年6月8日に輸入された8229台。
対象車両はディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御が行われている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがある。そのため、エンジン警告灯が点灯する、出力が低下する、ブレーキブースターの機能が低下する等の不具合が発生。排気ガスの再循環装置(EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合は、エンジン警告灯の点灯とともに排ガスが悪化し、さらにショートが発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
改善措置として、全車両、EGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。また、負圧回路の点検を行い、冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は、新品に交換する。
不具合は11件発生、事故は起きていない。ドイツ本社からの情報および市場からの報告によりリコールを届け出た。
メルセデス・ベンツ日本では2022年2月16日に同様のリコールを届け出ていたが、対策作業の準備が整ったため、対象車両を拡大し届出した。
メルセデスベンツ、ディーゼル車8000台をリコール…出力低下など不具合発生
2022年09月14日(水) 17時45分
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