キッチンカー製作販売大手のフードトラックカンパニーは、日本初となる「EVトラック・キッチンカー」を開発した。
日本政府は「2035年までに新車販売で電動車100%を実現すること」を掲げ、キッチンカー業界も大きな変革の流れの中にある。キッチンカーは国産または外国産の自動車を架装し、道路運送車両法や営業許可の設備基準に適合させることがほとんど。そのため、キッチンカー市場においてEVキッチンカーが普及していく時期は、架装のベースとなるトラックタイプやバンタイプのEV車が普及し始めてからになると見込まれている。
EV車に対してキッチン設備を架装した上で、自動車としての登録を行うためには、道路運送車両法に基づき、車両の性能データを踏まえて申請し、陸運局で構造変更のための予備検査や車両登録を行う必要がある。キッチンカーを目的としたEVトラックの8ナンバーへの構造変更の実績がこれまで日本国内に存在していなかったため、フードトラックカンパニーは千葉県内の陸運局と5か月間、車両構造に関する協議を重ねながら、国内初の検査合格の実績となった。
今回の開発では、EVトラックである三菱自動車『ミニキャブミーブトラック』をベースに、フードトラックカンパニーのモデルタイプである「キッチンボックス350」を製作した。EVトラック・キッチンカーは、ガソリン車と異なり、荷台下の広い範囲にバッテリーケースが格納されているため、従来のキッチン機能を備えつつ、運用後のメンテナンスをしやすくする工夫をしている。
日本初のEVトラック・キッチンカーは9月14日まで、フードトラックカンパニー東京本社にて展示している。
日本初「EVトラック・キッチンカー」完成、陸運局と5か月間の協議
2022年09月02日(金) 07時15分
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