GR86&BRZワンメイクレース《写真撮影 雪岡直樹》

トヨタ『GR86』とスバル『BRZ』によって戦われているGR86&BRZワンメイクレース。プロクラスとクラブマンクラスがあり、クラブマンに初めて参戦するビギナードライバーに対してはアドバイスがもらえるシステムがある。

第2戦が宮城県にあるスポーツランドSUGOで20日予選、21日決勝で行われる。第2戦SUGOではクラブマンクラスには38台がエントリーしており激しく熱いレースが行われている。クラブマンクラスはいわゆるアマチュアクラスであり週末ごとにレースを楽しんでいる人が多い。以前の86&BRZレースにも参戦しているドライバーもいるが、新たに参戦を始めるビギナードライバーもいる。

ビギナードライバー向けの講習は、コロナ禍前はビギナードライバーを一同に集め、トヨタGAZOOレーシングのアドバイザリードライバーである影山正彦選手や佐藤久美選手などから、実際のコースを走った映像を見てコースの走り方やレース全体の進め方などをレクチャーしていた。コロナで選手を一同に集めることが難しくなったことから、影山選手や佐藤選手が先導を勤め、走り方を教える方式に変更になった。

スポーツランドSUGOにおいても金曜日の占有走行の時間に、ビギナードライバーの前をワンメイクレースのデモカーで先導して走行ラインを教えたり、そこそこ走れるようになったら今度は追走して後ろから走りをチェックしたりと、まるでマンツーマンでコーチングを行っているようなスタイルも行われた。

影山選手は講習を始めたいきさつについて「自分がレースを始めたころは、コース外からどこのラインを走っているのかを覚えてから走りに行ったけど、いざコースインしてみると全然走るラインが分からなかった。外で見ているのと車両から見る景色では全然見え方が違った。昔は教えてくれる人もいなくて“見て覚えろ”的なところがあった。そこを手助けするために、ルールやマナー、走り方や車両のセットアップの仕方などの講習やアドバイスの機会を設けるようになった」と説明する。

さらに「まずは安全第一ということ、次に楽しく走って欲しいこと、さらには長くレースに参戦してほしいこと」の3つが重要だという。「ドライビングの技術が向上すると、より安全に走れるようになる。そのことによってレースに出ることが楽しくなり上位争いに加わるようになる。ゆくゆくはプロフェッショナルクラスで参戦できるようになれば、よりもっとレベルの高いクラスでレースが楽しめる」という理想もあるそうだ。

レーシングアドバイザーの役割を行っているのと同時に、ワンメイクレースのレースディレクターにも就任し、競技長とともにアクシデントやクラッシュ、ルール違反に対しても一貫性のあるジャッジを下すようにしているともいう。厳しいジャッジも大事だが、ドライバーの気持ちがわかることで、「参加者に寄り添った、みんなが気持ちいいレースをしてもらえるような運営を目指している」とも語る。

また車が新型GR86とBRZになったことで、「パワーやトルクがアップしたことや車体剛性があがったことなどを実感できる。世界で一番参加台数が多いと思われるGR86&BRZワンメイクレースで勝つことは、スーパーフォーミュラで勝つのと同じくらい難しいことかもしれない。それだから、トッププロもみんなムキになっているが、楽しんでレースを続けているのでないか」と感想を語った。

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