BMW iX M60《photo by BMW》

BMWは、BMWの新世代電動SUV『iX』の「M」モデル、『iX M60』を、8月18日に米国カリフォルニア州で行われる「Legends of the Autobahn(モントレー・カー・ウィーク2022)」に出展すると発表した。

◆0〜100km/h加速は3.8秒
iXには、第5世代の「BMW eDrive」テクノロジーが採用されており、モーターはフロントアクスルとリアアクスルに搭載された。iX M60の場合、ツインモーターは最大出力540hp(10秒間に限って619hpにブーストが可能)、最大トルク102kgmを引き出す。「xDrive50」グレードの最大出力523hp、最大トルク78kgmに対して、パワーは96hp、トルクは24kgm強化された。

「スポーツモード」では最大トルクが103.5kgmに、「ローンチコントロール」作動時には、最大トルクが112.2kgmに引き上げられる。BMW史上、最強のトルクを発揮するiX M60は、0〜100km/h加速を3.8秒で駆け抜ける。xDrive50グレードの4.6秒に対して、0.8秒速い。また、最高速は250km/h(リミッター作動)とした。xDrive50グレードの最高速200km/hに対して、50km/h上乗せされている。

バッテリーの蓄電容量は、105.2kWh。1回の充電での航続(WLTPサイクル)は、最大575kmとなる。新しい充電技術により、高い充電出力でDC(直流)急速充電できる。iX M60は最大出力200kWで急速充電でき、およそ35分でバッテリー容量の80%を充電することが可能だ。10分の急速充電では、最大で150km走行分のバッテリー容量を充電できる。

◆12.3インチと14.9インチの2つのディスプレイ
BMWカーブドディスプレイは、12.3インチのインフォメーションディスプレイと、1ピースでフレームレスガラス仕上げの14.9インチのコントロールディスプレイによって、フルデジタルスクリーンを構成する。

また、iXは、BMWグループで六角形のステアリングホイールを装備した初の量産車だ。サーキットにインスピレーションを受けた輪郭によって、アクセスのしやすさが向上し、インフォメーションディスプレイが見やすくなるという。

最新世代の「iDrive」ディスプレイと制御システムは、「BMWオペレーティングシステム8」がベース。BMWカーブドディスプレイのタッチ機能と、「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」の音声通信機能を重視して設計されている。リモートソフトウェアアップグレードは、新しい機能を無線でインストールすることができる。クラウドベースの「BMWマップス」とコントロールディスプレイのAR(拡張現実)ナビゲーションにより、高速で正確なルート案内を可能にしている。

◆前面空気抵抗を示すCd値0.26の空力ボディ
Mモデルらしいスポーティな内外装が採用される。スポーツブレーキシステムのブレーキキャリパーは青く塗られ、Mのロゴをあしらう。「BMWインディビジュアル」のチタンブロンズエクステリアラインを装備した。フロントサイドパネルとリアのハイグロスブラック/チタンブロンズ仕上げのMのロゴは、クリア仕上げ。専用のチタンブロンズデザインを採用した22インチのエアロホイールが、オプションで選択できる。

インテリアは、シート一体のヘッドレストを備えたマルチファンクションシート、大型のBMWカーブドディスプレイ、六角形のステアリングホイール、アンスラサイトのルーフライナーを装備した。インフォメーションディスプレイの左側には、Mのロゴが表示される。オプションのスイートインテリアでは、ナチュラルレザーシートをはじめ、インストルメントパネル、センターコンソール、ドアトリム、コントロールがゴールドブロンズで仕上げられる。

アルミスペースフレーム構造とカーボンケージによるインテリジェントな軽量設計と、最適化されたエアロダイナミクスが、効率を高め航続を延ばすことを可能にしたという。前後とアンダーフロア、ホイールにターゲットを絞ったエアロダイナミクス対策により、前面空気抵抗を示すCd値は0.26を達成した、としている。

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