FC小型トラック(イメージ)《写真提供 トヨタ自動車》

トヨタ自動車、いすゞ自動車、日野自動車、コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(CJPT)の4社は7月19日、量販燃料電池(FC)小型トラックを共同で企画・開発。2023年1月以降に市場導入すると発表した。

カーボンニュートラル実現に向け、HEVやBEV、FCEVなど様々なパワートレーンの開発が加速しているが、各国・地域のエネルギー事情や使い方によりその選択肢は異なる。小型トラックはスーパーマーケットやコンビニエンスストアでの物流などで使われることが多く、冷蔵・冷凍機能を備えた上、1日複数回の配送業務を行うため、長時間使用・長距離走行が求められる一方、短い時間での燃料供給などの条件も満たす必要がある。このような使用環境では、走行時のCO2排出がゼロで、エネルギー密度の高い水素を燃料とするFC技術の活用が有効だ。

今回共同で取り組む量販FC小型トラックは、CJPTが企画を行い、いすゞ・日野が長年積み重ねてきたトラックの技術とトヨタが持つFC技術を組み合わせた4社の知見・技術を結集。小型トラックに求められる性能や条件を満たす商品を追求して開発を進めている。量販FC小型トラックは2023年1月以降に市場導入し、福島県と東京都における社会実装プロジェクトにて、パートナー企業に実際の物流現場で使用してもらう計画だ。