BMW M3ツーリング・コンペティション(グッドウッド2022)《photo by BMW》

BMWは6月23日、英国で開幕した「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、『M3ツーリング』(BMW M3 Touring)を初公開した。

◆直6ツインターボは最大出力510hp
新型『M3セダン』のワゴン版として登場したのが、M3ツーリングだ。BMW Mの歴史において、M3ツーリングが市販されるのは、今回が初めてになる。M3ツーリングでは、ベース車両の新型『3シリーズ・ツーリング』に対して、トレッドやフロントエアインテークの拡大、4本のエキゾーストテールパイプなどにより、MのDNAを表現している。

新型M3セダン同様、3.0リットル直列6気筒ガソリン「Mツインパワーターボ」エンジンの最新版を搭載する。M3ツーリングは「コンペティション」のみが用意され、3.0リットル直6ガソリンツインターボエンジンは、最大出力510hp/6250rpm、最大トルク66.3kgm/2750〜5500rpmを発生する。

トランスミッションは「ドライブロジック」付きの8速「Mステップトロニック」、駆動方式は4WDの「M xDrive」。0〜100km/h加速は3.6秒、最高速は250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、最高速が280km/hに引き上げられる。

◆後輪駆動を重視した4WDシステム「M xDrive」
M xDriveシステムには、駆動トルクをホイールに伝達するプロペラシャフトとアウトプットシャフト、ファイナルドライブの「アクティブMディファレンシャル」を組み合わせる。前後ホイール間の駆動トルクは、必要に応じてトランスファーケース内の電子制御多板クラッチが無段階に可変配分し、左右の後輪間の駆動トルクはアクティブMディファレンシャルが振り分ける。これにより、スポーツ走行の際や左右のホイール間で路面グリップの異なる場面において、トラクション、俊敏性、安定性を大幅に向上させる、と自負する。

M xDriveとアクティブMディファレンシャルは、「ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)」とネットワークで結ばれており、走行状態に合わせて2つのシステム間の協調を調整する。走行状況の変化に素早く対応するため、トランスファーケースにはホイールスリップコントロール機能を統合した。これにより、前後アクスル間のわずかな回転数差は、セントラルコントロールユニットにフィードバックすることなく、迅速かつ直接的に補整されるという。

通常の走行状態では、システムはすべての駆動力を後輪に送る。後輪が駆動力を路面に伝達しきれなくなったとき、初めて前輪に駆動力が供給される。この特別なセットアップにより、M xDriveはBMW Mモデルの伝統的な特長の駆けぬける歓びを実現するという。

◆4WDスポーツモードではコントロールドリフトも可能
さらに、ドライバーはセットアップメニューから必要に応じて駆動力配分を設定することもできる。初期設定の4WDモードの場合、後輪駆動を重視した駆動力伝達によって優れたトラクションと精密にコントロール可能なハンドリング特性が得られる。

4WDスポーツモードでは俊敏性がさらに高まり、後輪へ送られる駆動トルクの割合はさらに大きくなる。このモードではコントロールドリフトも可能。Mならではのリニアな横方向加速度の上昇によって、コントロールが容易な状態を維持する。DSCをオフにすると、2WD(後輪駆動)モードが使用できる。このモードでは駆動トルクを後輪にのみ伝達するため、経験豊富なドライバーであれば、DSCの介入に邪魔されることなく、純粋な後輪駆動の走りを楽しめる、としている。

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