ステランティスジャパン 設立記者発表会《写真撮影 小松哲也》

旧FCAジャパンと旧グループPSAジャパンが統合し3月1日付けで新たに設立されたステランティスジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役兼CEO(最高経営責任者)は同日、都内にある本社で会見し、2022年中に5ブランドから9の電動車を発売することを明らかにした。

ステランティスジャパンの発足は、FCAとグループPSAが2021年に統合して誕生したステランティスが現在、世界各国で進めている現地販売子会社の統合の一環。ステランティスジャパンはジープ、フィアット、フィアットプロフェショナル、アルファロメオ、プジョー、シトロエン、DSの8ブランドを傘下に置く、インポーターとなる。

ヘグストロムCEOは会見で「今年は13の新製品を投入する予定。これはほぼ月1台のペースとなる。しかもお客様から熱い視線を注がれている限定車はその数には入っていない」と述べた。

その具体的なモデルについてまずジープブランドでは「新型『グランドチェロキーL』が3列シートで新登場したが、さらに年内には2列シートを追加する。『グラディエーター』はまもなくデリバリー開始。さらに年後半に向けてジープからは2モデルのサプライズを予定している」と明かした。

フィアットは「ブランド初のコンパクトBEV(バッテリー電気自動車)であり、世界初の電動コンバーチブルである『500e』を近日中に発表する。そして忘れてはならないフィアットプロフェショナル『デュカト』が年度後半に入ってくる」とした。

またアルファロメオでは「先日発表した『トナーレ』が国内発売を控えている。コンパクトSUVセグメントに切り込むブランド初の電動化(プラグインハイブリッド)アルファロメオとなる」と述べた。

一方、プジョーに関しては「新型『308』と『308ハイブリッド』。今一番待ち望まれているフレッシュな新製品を年央にお届けする」とした、シトロエンでは「新型『C4』を年初に発表したが、ブランド初の電動車となる『E-C4 ELECTRIC』のデリバリーもほどなく開始される。新型『C5 X』も年内に発売を予定している」と明かした。

さらにDSでは「プレミアムセダンの『DS 9』とフェスティバルオートモビルインターナショナルで最も美しい一台に選出された『DS 4』の登場で、DSのラインアップは今年倍増する」と紹介した。

その上でヘグストロムCEOは「今年もステランティスはワクワクが止まらない。ニューモデルだけでなく年内には電動車が合計19モデルに増える。PHEV(プラグインハイブリッド)が13モデル、BEVは6モデルとなる。どなたにも欲しい1台が必ず見つかるはずだ」と強調していた。

日本市場にすでに導入されているステランティス傘下のブランドの電動車両は、PHEVが6モデル、BEVが4モデルとなっているが、2022年中にはさらにPHEVの7モデル、BEVの2モデルが追加されることになる。

ステランティスジャパン 設立記者発表会《写真撮影 小松哲也》 ステランティスジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役兼CEO(最高経営責任者)《写真撮影 小松哲也》 フィアット 500e《写真撮影 小松哲也》 プジョー e-2008《写真撮影 小松哲也》 ステランティスジャパン 設立記者発表会《写真撮影 小松哲也》