マツダは1月27日、トヨタ自動車と共同で米国アラバマ州に建設した新工場「Mazda Toyota Manufacturing U.S.A.」(マツダトヨタ製造米国、ハンツビル市)で、北米向け新型クロスオーバーSUV『CX-50』の量産を18日(米国時間)に開始したと発表した。
マツダは、2020年3月期から26年3月期を対象に進めている中期経営計画において、最重要市場である米国での販売領域の強化に取り組んでいる。16年から着手していた新世代店舗や販売金融の導入に加え、販売オペレーション改革などを推進している。
商品面での強化も着々と進めており、今回、米国新工場で量産が始まったCX-50はこの春に販売開始する計画だ。このモデルについてマツダは、「自然の中でも際立つデザインをはじめ、全車AWD(4輪駆動)を備えた力強く高効率なパワートレイン、オフロードでの高い走行安定性などにより、北米のお客さまのライフスタイルやニーズを取り込んだ。お客さまから信頼され、選ばれ続ける企業になることを目指してまいりたい」としている。
新工場は、18年1月にトヨタとマツダの経営トップが会見して計画を発表、同年11月にくわ入れ式を行って着工していた。両社がそれぞれの知見をもち寄って稼働させた最新鋭の生産拠点であり、これまで米国に工場のなかったマツダは、商品をタイムリーに顧客に提供する生産・供給体制を整えたことになる。
量産開始にあたり、マツダの品質、購買、生産などを統括する向井武司専務執行役員は「CX-50は当社の北米ビジネスを成長させる原動力となるモデル。現地の雇用およびサプライチェーンの構築を通して地域に根付き、米国における良き企業市民として、皆さまに親しみを感じていただける工場づくりを目指していく」とのコメントを公表した。
マツダ、米国新工場で戦略モデル CX-50 の量産を開始
2022年01月27日(木) 02時45分
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