トヨタ・コンパクトクルーザーEV(12月14日、東京で発表されたフルサイズモデル)《photo by Toyota》

トヨタ自動車(Toyota)は12月14日、EVに関する新戦略を発表した。2030年までに30車種のEVを世界市場に投入する計画で、コンセプトカーを中心に16台のEVが公開された。

初公開されたEVコンセプトカーの1台が、『コンパクトクルーザーEV』 だ。世界的に人気を集めている小型SUV市場に向けて、トヨタがEVを提案するモデルになる。

コンパクトクルーザーEVを見て、トヨタが2017年に生産を終了した『FJクルーザー』を思い出す人もいるかもしれない。FJクルーザーは2006年春、北米で発売。1960年代の名車、トヨタ『ランドクルーザー』(FJ40型)のモチーフを、デザインに反映させた個性的なSUVとして支持を集めた。

当初は北米専用車だったが、その他の海外市場にも販売エリアを順次拡大。2010年12月には、日本市場にも投入された。なお、FJクルーザーの生産は、トヨタグループの日野自動車の東京・羽村工場で行われていた。

米国市場では、2014年モデルをもって、FJクルーザーの導入は中止。その後も、日本などの市場に向けた車両の生産は継続されてきたが、日本では2017年秋の「ファイナルエディション」をもって、生産を終了した。

FJクルーザーの特長だった丸型ヘッドライトは、コンパクトクルーザーEVでは、最新のLED技術を導入したスリムな角型ライトに置き換えられた。一方、ブルーのボディカラーに樹脂ブラックのバンパーとフェンダーエクステンション、四角いドアミラー、太いリアピラーなどに、FJクルーザーの特長が継承されている。

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