日産自動車(Nissan)の欧州部門は12月1日、英国サンダーランド工場に出力20MWの太陽光発電システムを設置すると発表した。これにより、欧州向け『リーフ』の全量を生産する電力をまかなう計画だ。
計画されている出力20MWの太陽光発電システムは、日産のサンダーランド工場で生成される再生可能エネルギーの量を2倍に増やす。これは、工場全体で使用される電力の20%に相当する。建設作業は間もなく開始され、太陽光発電システムの設置は2022年5月までに完了する予定だ。
これは、「EV36Zero」プロジェクトの一環で、カーボンニュートラル実現への道のりになる。日産は英国に10億ポンドを投資し、英国をEV生産の中核拠点、EV36Zeroとする計画だ。EV36Zeroにより、日産の電動化戦略と英国事業は、新たなステージに移行するという。
英国サンダーランド工場への出力20MWの太陽光発電システムの設置は、日産EV36Zeroプロジェクトの下で計画されている10か所の太陽光発電システムの第一弾。また、2021年10月には、パートナーのEnvision AESC社が、サンダーランド工場に隣接する土地に、容量9GWhの大規模バッテリー工場「ギガファクトリー」を建設する認可を取得している。
さらに、日産EV36Zeroプロジェクトでは、使用済みの日産EVのバッテリーを再利用した1MWのバッテリーストレージシステムの設置も計画されている。これにより、日中の余剰エネルギーをさまざまな時間に取得して利用できるようになり、グリッドの需要のバランスを取ることができる、としている。
日産 リーフ、太陽光発電の電力で生産へ…欧州向け全車両
2021年12月04日(土) 14時00分
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