BMW 1シリーズ の「M135i xDrive」の改良モデル《photo by BMW》

BMWは10月20日、『1シリーズ』(BMW 1 Series)の頂点に位置する高性能グレード「M135i xDrive」の改良モデルを欧州で発表した。

◆コーナーでロールを抑えスポーツ走行時のステアリングフィールも向上

今回の改良は、足回りの再チューニングにより、パフォーマンスを引き上げるのが狙いだ。前輪のキャンバーが見直され、コーナリング中にトラクションをかけた時のコントロール性が追求された。

フロントサスペンションウィッシュボーンの取り付け部分には、新設計のハイドロマウントが装備された。リアアクスルのトレーリングアームとコントロールアームのマウントも、再設計されている。

さらに、スプリングとダンパーのチューニングも見直された。その結果、コーナリング中のロールが抑えられ、スポーツ走行時のステアリングフィールも向上しているという。

◆BMW Mモデルらしいサウンドが室内で増幅される新システム

ツインテールパイプのエキゾーストシステムは、背圧を低減して、エンジンからのパワー伝達の効率を高めた。さらに、BMW Mモデルらしいサウンドを生み出す。これは、独特のエモーショナルなサウンドが増幅され、オーディオシステムのスピーカーを通して、車内の乗員に届けられるという新システムだ。

この改良されたサウンドトラックは、BMW Mモデルの特徴的な4気筒エンジンサウンドを、これまで以上に乗員に伝えることを可能にする。アクセルに対する瞬時のレスポンスが、音響信号に変換される。加速時の強力なトルクの発生から、走行負荷が低下した場合まで、パワーユニットの作動状態がサウンドを通じて明確に分かるという。また、エンジンの始動時にも、専用チューニングされたサウンドが車内に響き渡ることを目指した。

1シリーズの生産は、ドイツ・ライプツィヒ工場で行われているが、改良モデルでは「BMWインディビジュアル塗装仕上げ」が選択できる。M135i xDriveの改良モデルでは新たに、Mペイントシェードのサンパウロイエロー、フローズンオレンジメタリック、フローズンピュアグレーが用意されている。

◆2.0リットルターボは最大出力306hp

直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンには、BMWのツインパワーターボ技術を導入した。強化クランクドライブ、新設計のピストンとコンロッド、大容量ターボチャージャー、最適化された燃料噴射弁などにより、最大出力306hp/4500〜6250rpm、最大トルク45.9kgm/1750〜4500rpmを獲得する。

トランスミッションは8速「ステップトロニック」、駆動方式は4WDの「xDrive」だ。M135i xDriveグレードは、ローンチコントロールとトルセンLSDが装備されており、0〜100km/h加速4.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを発揮する。

ヨーモーメントを配分する「BMWパフォーマンスコントロール」を標準装備した。さらに、「ダイナミックブレーキインターベンション」により、敏捷性を高めた。標準装備されるMスポーツサスペンションは、車高が10mmダウン。MスポーツステアリングとMスポーツブレーキも採用される。タイヤサイズは、フロント、リアともに225/40R18だ。

エクステリアは、メッシュデザインのキドニーグリルや、直径100mmのデュアルエキゾーストテールパイプを採用した。キドニーグリルやエアインテークトリム、ドアミラーカバーなどはブラックで統一され、よりアグレッシブなエクステリアを追求している。

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