スピードイエローの「BMWインディビジュアル塗装仕上げ」が施された 1シリーズ《photo by BMW》

BMWグループは8月19日、ドイツ・ライプツィヒ工場において、『1シリーズ』と『2シリーズグランクーペ』の「BMWインディビジュアル塗装仕上げ」車両の生産を開始した、と発表した。「BMWインディビジュアル」の約160色から選択できる。

◆特別な塗装仕上げの生産枠は2021年末まで既オーダー分で埋まっている状態

BMWインディビジュアルとは、特別な1台を顧客とともに創り出すオーダーメイドプログラムだ。厳選された素材やボディカラー、ドイツの職人による匠技術により、顧客に理想の1台を届けることを目指している。

ブラックとホワイトは現在、自動車で最も人気のある色だ。しかし、一部の顧客は、表現力豊かで個性的な塗装を求める傾向にあるという。BMWのドイツ・ディーラーでは現在、1シリーズと2シリーズグランクーペに約160種類のカラーオプションを設定している。BMWインディビジュアル塗装仕上げは、マット仕上げや特別仕上げによる追加コストにもかかわらず、顧客に好評という。

1シリーズと2シリーズグランクーペの最初のBMWインディビジュアル塗装仕上げ車両は、スピードイエロー、サンマリノブルー、ヴェルデエルメスグリーン、ナルドグレイの各色で塗装され、同工場からラインオフした。ドイツ・ライプツィヒ工場におけるBMWインディビジュアル塗装仕上げの生産枠は、2021年末まで既オーダー分で埋まっている状態だという。

◆ワンオフのボディカラーで塗装することも可能

BMWインディビジュアル塗装仕上げ車両のリードタイムは、およそ10週間だ。顧客は独自の色を作成することもできる。この色は、BMWインディビジュアルによって特別に調合され、オーダーした車両のみで使用される。

BMWインディビジュアル塗装仕上げは従来、主に『5シリーズ』や『7シリーズ』などの大型車両が対象だった。BMWグループは、BMWインディビジュアル塗装仕上げを1シリーズや2シリーズグランクーペなどのコンパクトモデルにも適用できるように、既存のシステムを特殊塗料が処理できるようにアップグレードした。

さらに、新しい塗料供給システムと新しい調合エリアが集約された。ペイントショップでは、1日に5台の車両をBMWインディビジュアル塗装でペイントできるようになった。

◆塗装工程が複雑で時間のかかるマット仕上げも選択可能

特別なBMWインディビジュアル塗装では、標準的な塗装仕上げと比較して、塗装工程の従業員に追加の作業が必要になる。サインオフなどの一部のプロセスは、自動化された手段では実行できなくなり、手動で実行する必要があるため、ペイントショップの人員が増やされた。マット仕上げの場合、光沢仕上げで使用される従来の方法では塗装の不具合を処理できないため、プロセスは特に時間がかかり、複雑という。マット仕上げの車両の塗装準備は、30分長くなる。現在、マットカラーのオプションには、フローズンブラックとフローズンオレンジの2色がある。

BMWインディビジュアル塗装仕上げは、ドイツ・ライプツィヒ工場で開始されたばかり。すでにオーダーは人気傾向を示しており、イエロー、ブルー、レッド、パープルの色は、現在とくに人気があるという。

なお、BMWインディビジュアル塗装仕上げは、公式サイトの「BMWインディビジュアルビジュアライザー」を通じて、仕上がり見本をオンラインで確認することが可能、としている。

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