VW ゴルフ 新型発表会《写真撮影 小松哲也》

フォルクスワーゲン(VW)グループジャパンは6月15日、8年ぶりに全面改良した『ゴルフ』を発売した。日本市場向けにはVWとして初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを全車に採用。価格は291万6000円からとなっている。

VWグループジャパンのティル・シェア社長は同日、都内で開いた発表会で「8代めのゴルフは高品質かつ最新のデジタル機能を実現している。しかしゴルフらしくあるために、新型ゴルフには今の複雑な世界における日常をよりシンプルなものにしてくれるアイディアをたくさん詰め込んだ」と紹介。

主な改良点については「クルマはデジタル化、電動化し、運転の自動化が進んでいる。新型ゴルフも例外ではない。今回新しく採用したデジタルコックピットによるデジタル化、2種類のマイルドハイブリッドによる電動化、そして強化されたドライバーアシスタンスシステムによる運転機能の一部自動化という多くの進歩を遂げている」と説明した。

このうちデジタル化では10.25インチ液晶ディスプレイを採用したデジタルメータークラスターを全車に標準装備。そのすぐ横にはインフォテイメントシステムを配置することで視認性も高めた。電動化ではVW初のマイルドハイブリッドシステムを採用。1リットルまたは1.5リットルのガソリンエンジンとの組み合わせから選べるようになっている。

また運転の自動化に関しては従来時速60km以下で作動していた同一車線内運転支援システムの車速域を同210kmまで拡大したほか、ドライバーが意識を失うなど運転操作を行いない状態を自動検知すると注意喚起し、最終的には車両を自動停止する運転支援システムも採用している。

VWジャパンでは今回の発売に先駆けて2月9日から先行予約を行っており、シェア社長は「すでに2500台を受注している。実車を見ることなく、それだけのオーダーをしてくださった」と明かし、「非常に反応は良いものと思っている」と評価した。

その上でシャア社長は「新しいゴルフは今回も、かつてのゴルフを遥かに超えた。品質を高めたゴルフ、そしてさらにインテリジェントになったゴルフ、デジタル化、電動化して進化したゴルフ。しかし変わらないのはゴルフであること。人中心で考えられたシンプルで扱いやすいクルマであること。万人のためのクルマ、ピープルズカー。つまり本当のVWであること。この史上最高のゴルフで未来に向かっていく」と強調した。

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