フォードのルージュEFセンターを訪れたバイデン大統領《photo by Ford》

「自動車産業の未来は電気だ。後戻りはできない」---米国のバイデン大統領が、ミシガン州にある自動車大手フォードモーターの電気自動車(EV)工場を視察。車好きを自任するバイデン氏は、主力ピックアップトラック『F-150』の新型EV仕様に試乗したという。

テストコースを猛スピードで走り抜けた後、運転席側のウインドウを下げて、サングラス姿のバイデン氏が取材に応じる映像が、テレビのニュース番組でも流れていたが、読売などが昨日(5月19日)の夕刊で報じていたほか、きょうの産経も取り上げている。

それによると、フォード工場内で演説したバイデン氏はEVの基幹部品である蓄電池の生産で、中国に出遅れていると危機感を表明。「この競争で中国が勝利することはない」と語り、充電施設の拡充や、公用車のEV調達を盛り込んだEV関連に1740億ドル(約19兆円)を投じることを含む2兆3000億ドル(約250兆円)規模のインフラ投資計画の実現を訴えたという。 

研究開発投資や国内生産の増強を通じ、中国に対抗する姿勢を示したそうだが、EVの普及は、バイデン新政権が掲げる「2050年の脱炭素社会実現に向けた中心施策」と位置付けており、大統領自らEVモデルのハンドルを握.ることで、その意気込みをアピールしていたようだ。

2021年5月20日付

●経団連人事舞台裏、会長製造業から絞り込み(読売・8面)

●ソニー未来探る「走るロボ」EV試作車、複合部品市場狙う?(毎日・7面)

●造船脱炭素へ加速、電動タンカーやアンモニア燃料船(産経・11面)

●バイデン氏「車の未来は電気」中国に対抗EV投資強化へ(産経・11面)

●西武園ゆうえんち新装開業(東京・7面)

●車のサイバー対策強化、三井住友海上イスラエル社に出資(日経・8面)

●JR西、ダイヤ改正前倒し、10月から、1日130本減、利用低迷で(日経・13面)

●4月の欧州新車販売、3.8倍に(日経・13面)

●ガソリン151.8円、2年半ぶり高値、店頭、米油送管停止受け(日経・18面)

ソニーのEV、S-VISION《写真撮影 高木啓》 西武園ゆうえんちオープニングセレモニー《写真提供 西武鉄道》