聖火ランナーのトヨタ豊田社長《Photo by Yuichi Yamazaki/Getty Images Sport/ゲッティイメージズ》

国内の新型コロナウイルス感染者が、新たに2656人確認され、大阪府では過去最多となる719人の感染が判明。東京都は399人で1日当たりの感染者数が前週の同じ曜日を上回るのは6日連続となったという。また、北朝鮮が、東京オリンピック・パラリンピックの不参加を決めるなど、大会組織委員会の関係者などは不参加の動きが広がることを警戒している。

今夏の五輪開催が不安視されるなか、東京五輪の聖火リレーが予定どおりに4月6日夜、愛知県豊田市で行われ、五輪の最高位のスポンサーでもあるトヨタ自動車の豊田章男社長が本社工場内に設けられたコースを力走したという。

この日はあいにくの雨で沿道では社員らが密集を避けながら見守る中、安藤美姫さんらスポーツ選手で構成する「チームスペシャルオリンピックス」から聖火を受け継いだ豊田社長は、トヨタの米子会社が開発した電動式ロボットに聖火をつないだという。

走り終えた豊田社長は「今回、私たちは『スポーツを通じた平和で差別のない社会』、『すべての人が参加できる社会』を実現するというオリンピック・パラリンピックの精神を胸に、聖火ランナーを務めた」などとメッセージを発表した。

自動車メーカーの経営トップが聖火ランナーを務めたたケースとしては、2016年のリオデジャネイロ五輪で大会車両を提供した、日産自動車の当時社長だったブラジル生まれのカルロス・ゴーン容疑者が、観光地として知られるコパカバーナ海岸沿いを走ったことがあった。ゴーン氏は走る直前「リオ五輪の開幕は感動的で、幸せだ」と話したそうだが、それから2年後に会社法違反などの容疑で逮捕されるという、だれもが想像もつかない悲劇が待っていたとは……。

2021年4月7日付

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トヨタのバーチャルモビリティロボットも聖火ランナーに《Photo by Yuichi Yamazaki/Getty Images Sport/ゲッティイメージズ》 聖火リレー見物に集まった人たち《Photo by Yuichi Yamazaki/Getty Images Sport/ゲッティイメージズ》 トヨタ・ヤリスクロス《写真撮影 中野英幸》